小川 正毅(音楽家・プロデューサー)- コラム「「教える:その1」ホルンの個人レッスンとCDDBのお話」 - 専門家プロファイル

小川 正毅
“風の五重奏団”(木管五重奏)のコンサートをプロデュース!

小川 正毅

オガワ マサキ
( 東京都 / 音楽家・プロデューサー )
ありのみ株式会社 代表取締役 ホルン奏者・音楽プロデューサー
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「教える:その1」ホルンの個人レッスンとCDDBのお話

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教える活動 2011-07-20 03:06

演奏活動以外にしている仕事のひとつに「教える」ことがあります。
今日はその中でも特に熱心な方がおいでになる「個人レッスン」について
書いてみようと思います。

・わざわざ「ホルンの個人レッスン」を受ける

ホルンの個人レッスンをプロの人のところにわざわざ受けに行く、
というのは、アマチュアの中でも大変熱心な方と言えると思います。
ピアノやフルートと比べると、やはりそれほどたくさんの方が
おいでになる訳ではありません。

以前は音楽関係の知り合いから「こういう人がいるんだけど、レッスンを
してもらえる?」という感じで紹介されることが多かったと思います。
そして不幸にして(?)「音大に行きたい」という希望があった時には、
なるべく早い機会にその音大で教えている演奏家のところでレッスンを受けられるように
配慮しています。

かつて自分が教えた弟子が音大に入り、プロのオーケストラに入団したのを知った時には
驚きました。人間が育つのは本当に早いです。

その後自分でもサイトを作るようになったりしたのですが、
今から10年以上前に、その当時やっていた木管五重奏団のサイトとして作ったページ
(この夏じゅうに手入れをしようと思っていますが、現在放置状態)に
レッスンを希望される方が連絡を取れるようなコーナーを作ってから
時々サイトからご連絡をいただくようになり、
実際に遠方からアマチュアの方がレッスンにおいでになった例もあります。
その熱心さにはいつも頭が下がる思いをしています。

現在は社会人の方や、講師をしているみたかジュニアオーケストラのメンバーなどに
必要に応じて時々レッスンをしているという感じです。

この「all about」にお誘いいただき、参加してみようと考えたのも、
演奏家の知り合いがいない方でも、とりあえず連絡を取りやすいサイトなのではないかな
と考えたからです。

・レッスンでは何をする?

初めてお会いする大人の方にはまず
「どうしてレッスンを受けようと思ったのですか?演奏していてどういう悩みがありますか?」
とお聞きすることが多いです。だいたい何らかの悩みがあるからおいでになる訳なので
何をするかはすぐに決まることが多いです。

もし必要であれば時間(ウォーミングアップの時間も含めて90分以上は
確保していただいています)の半分くらいはミーティングというか、
カウンセリングみたいになることもありますし、
「基本的なことをやりたい」とか、逆に本番日と曲目がはっきりしている時などは、
ひたすら一緒に吹き続けることもあります。

「基本的なこと」というのは主に長い音(ロングトーン)や、
跳躍(音が飛ぶ)、分散和音(アルペジオ)などですが、
なかなか良い教材がないことが多いので、自作の譜面を持って行ったりします。

また「本番日と曲目がはっきりしている時」というのは
主にアマチュアのオーケストラのメンバーのレッスンをする時のことなのですが、
「この曲のこの部分のための練習」という感じで書きとめてきた
譜面がたまってきています。

いずれは何らかの形にまとめて、どなたにも使っていただけるように
したいと思っています。

実は最初にコンピューターを買ったのはこの練習用パターンの譜面を
早くきれいに書きたかった、という理由が大きかったです。
多分1996年くらいで、30万円のMacに確か7万円くらいのFinale(楽譜の浄書ソフト。FD3枚)。
Finaleの説明書は大きな本が4冊。
当時としてはかなり思い切った出費でした。

レッスンを受けにおいでになった方が
オーケストラや吹奏楽をやっている場合は、なるべくというか必ず
全てのホルンパートの楽譜を持って来ていただくようにしています。
譜面があれば一緒に吹くことが可能になりますし、
そのほうが口で色々説明するよりは早く効果が出るように思います。


・「CDDB」

これは何かと言いますと、例えば買ってきたCDをiPotなどに取り込んだ時に
曲名などが自動的に表示される仕組みの元になっているデータベースのことです。

「先生の吹いているCDを買って取り込んだけど曲名が出ない」
という話をレッスンの時に教えてくれたのは社会人の弟子でした。
そこでCDを製作する際に協力してもらっている会社に
相談してみたところ、この仕組みの存在がわかりました。

実物のCDさえあれば、iTunesを使って誰でも情報を登録することができ、
先ほどこれまで自分の主宰する木管五重奏団“風の五重奏団”でリリースした
2枚のCDに関する情報を書き込み終わったところです。

数日したらデータベースに反映されるようなので、
どんな感じで表示されるのか、いくつかの方法で確認をしてみようと思っています。


という訳で、楽器を演奏することを職業にしている者たち(楽隊)は
世の中の常識について疎い傾向があります。パソコンに弱い者も多いです。
当然、社会人の「弟子」から、そのあたりを教えてもらうことはよくあります。
感謝。大人の皆さん、ぜひまた色々教えてください。

おまけ

“風の五重奏団”の2枚のCD売り場はこちらです。

http://arinomi.shop-pro.jp/?pid=8398515

http://arinomi.shop-pro.jp/?pid=18294762

放置状態のサイトはこちらです。

http://www.din.or.jp/~js1waj/


次回「教える」というテーマで書く時には、このall aboutのサイトに
わざわざ「分奏!」と書いた訳と、「分奏」と個人レッスンの違いについて
書こうと思います。

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