杉本 まき
スギモト マキごめんね・・・
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前回ご紹介したS子さんのセラピーの続きです。
過去の心の傷を癒すタイムラインセラピー
S子さんは、自分を好きになれないことや不安が大きいことをテーマにやってみることになりました。
ご自分の人生のタイムラインをイメージしていただくと、多くの方は未来は自分の目の前に、過去は頭の後ろのほうからずっと一本の道のように延々と続いているというようにイメージされる方が多いのですが
S子さんは、目の前に一本の道が左右に伸びていて、左が過去、右が未来になっているとのこと。
へぇ・・・これもめずらしい。やっぱり個性派です(^-^;
まず、その問題のそもそもの始まりだった出来事は、生まれる前か、生まれる最中か、生まれた後かをきいてみます。
すると生まれる最中とのこと。
そして、その出来事から感じられる感情をお聞きすると、一言
「ごめんね・・・」
ごめんね・・・なんでだろう?
またまた私の頭の中にクエッションマークが並びました。
それはどういうことなのか、もしわかったら教えてくださいと伺うと
S子さんは、生まれるとき仮死状態で生まれたのだそうです。
そしてミルクもうまく飲めず、生まれてすぐに大きな病気にかかるなど、お母さんにとってはとても手のかかる子供だったのだとか。
だから、「ごめんね」だったのですね。
これは決してS子さんのせいではないのですが、子供なりに罪悪感をもってしまったのかも。
または、お母さんの「あなたが生まれた時は大変だったのよ」という苦労話が、いつの間にか心の負担になって、罪悪感を抱くようになっていたのかもしれません。
それがわかったので、感情を解放して癒しのワークをやって現在に戻ってきてもらいました。
その時、S子さんいわく、「爆弾を落としながら帰ってきました」
(えっ!?バクダン??? バ、バクダンっていったい何があったの?だ、大丈夫かな・・・←杉本の心の声)
ちょっと心配になりながら詳しくお聞きすると、現在まで戻ってくる間、タイムラインの上空を飛んでいた自分の手から癒しのシャワーのようなものがずっとちょろちょろと出ていて、それが4、5か所でドーン、ドーンと量がいきなり増えるところがあったのだとか。
(バクダンってそういうことだったんですね。ほっ。。脅かさないでくださいよ、も~ ←杉本の心の声)
そうなんです、前回インナーチャイルドのワークの時、4人出てきた・・・そこにつながったのです。
4,5か所ということなので、5か所だったら一人足りなかったのですが(^-^;
そして現在に戻ってきて未来を見て頂くと、すごく明るく見えるようになっていました。
S子さんは、もしかしたらずっとその罪悪感をもっていたために、自分を責めたり素直になれなかったりと無意識のなかでいろいろ複雑に動いていたのかもしれないですね。
おそらくもうこのトラウマのために苦しむことは少なくなるとは思いますが、終わった後のいろんなお話の中で、S子さんはとっても大切なことに気づかれました。
「今まで、自分はなんでも自分視点でみていたのかも…」と
「過去の自分にいろんなことを教えてあげたい」ともおっしゃっていました。
これは、人から言われても心に入らないというか、納得感がないのでお腹に落ちないのです。
でも、自分で気が付くと、本当にそうだったとお腹に落ちるので、前向きに受け止めていけます。
最初はすごく肩に力が入っている感じでしたが、セラピー後はすっかり力が抜けて声もやさしく穏やかな感じに変わられました。
人に対して素直に接することができるようになったようで、感情のコントロールがなかなかできなかった彼女でしたが、もう大丈夫という安心感がでてきて、アダルトチルドレン卒業となりました。
彼女はこの夏、自分探しの旅に出られるそうです。
きっと大きな実りを手に入れて戻られるのではないでしょうか。
楽しみです(^-^
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