大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- Q&A回答「日本で育つ子供への早期英語教育は効果がありません」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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子供英語は何歳からがよい?

スキル・資格 英語 2010/07/28 11:37

2歳の子供に、そろそろ英語を習わせたいと思うのですが、まだ早いでしょうか?
早ければ早いほうがいい、と言う人や、まだ早いという人もいて迷っています。
個人差もあると思いますので、見極めるポイントなどありましたらあわせて教えてください。

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。

All About ProFileさん

日本で育つ子供への早期英語教育は効果がありません

2011/12/13 14:02

(子供のお稽古)カテゴリーの同様質問にも解答した内容です。

言語・脳・発達科学からの一連の科学的証拠に加え、最近のアメリカからの研究結果(2011年)が確証したこと。

日本語の国で、日本人の親に育てられる幼児への英語教育には、脳の言語部分に影響を与えるほどの効果はありません。 研究論文についての詳細はコラムをどうぞ。
http://profile.allabout.co.jp/w/c-63664/

その言葉を話す生身の人間が24時間接する以外の方法では、まったく脳の言語部分には何の影響もないという結果です。
CDもDVDも、英語教室も効果はありません。

効果のない英語教育に走るより、将来「英語の論理を理解出来る脳」をそだててはいかがでしょう?  

子供の脳の発達に最適の環境について、こんな科学的根拠もあります。(Rosenzweig, M.R. in 1972)

[はつかねずみを使った実験]
グループ1:何の刺激もない狭い檻の中で育ったねずみ。
グループ2:広い檻でおもちゃがいっぱいの中で育ったねずみ。

グループ2のねずみのCerebral Cortex [脳の神経細胞体が集中して存在する部分]はグループ1のねずみより大きく成長しました。

「じゃぁやっぱりCDでもDVDでも何でも刺激があるほうが・・・・」

いえいえ、実はもうひとつグループがありました。
グループ3:人工的におもちゃを与えるのではなく、広い自然の環境で冒険しながら育ったねずみ。

グループ3のねずみのCerebral Cortex はグループ2よりはるかに成長し、ニューロン間をつなぐSynapsの数も増えました。 身体を動かす能力、記憶能力、学習能力、外からの刺激に反応する能力(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)などに大きく勝っていました。

(*脳心理学の研究にはねずみをよく使います。 ねずみの脳細胞の仕組みが人間とよく似ているからです。 まさか、人間の子供を檻に入れて試すわけにはいかないですからね!) 

無理にいろんな刺激を大人が用意するよりも、自然のまま、たっぷりの時間の中で子供本来の好奇心を育てるのがベストであると、大きな反響を呼んだ研究結果です。

たくさんの冒険と子供本来の経験を積んだ脳は、英語の論理を理解する準備が出来てきます。 個人差はありますが、小学3年生くらいが英語教育開始に最適です。
30余年の英語教育の経験と、言語・脳・発達心理学の研究からの確信です。

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