大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「正しい「英語で自己紹介」の仕方」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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正しい「英語で自己紹介」の仕方

- good

2012-03-18 00:55

英語の自己紹介の苦手な方。 もしかして決り文句のフレーズ集の受け売りではありませんか? 退屈な文を教科書通りに使っていませんか?  誰の記憶にも残らない自己紹介はそろそろやめて、自分をアピール出来る本当の「英語の自己紹介法」を使って下さい。  

「英語で自分を語る」とは「個としての自分の存在を印象付ける」ことです。 

日本人の典型的な自己紹介例: こんな自己紹介はタブーです。

Hi. I’m Hiroshi Tanaka. I am 40 years old. I work at Nippon Co. I live in Yokohama. I am married and have a daughter. I am in the Nippon Smash badminton club. I play every Thursday night.

恐ろしく退屈で、バラバラの文章が並んでいます。
英語圏の人はあくびをしてしまうのでないでしょうか。 日本の教科書に載っている自己紹介などはほぼこのパターンです。

Self-Introductionとは、文字通りSelf を人にアピールすることです。
一人でも多数でも、相手の印象に残り、覚えてもらう必要があります。 そうでないと、introduce する意味がありません。  

では、上の自己紹介のどこがいけないのでしょうか。

I am Hiroshi Tanaka.
(名前の言い方にもコツがありますが、まぁ今回は要点がそれるのでまたの機会に。)

I’m 40 years old.
(年齢を言う必要はありますか? 日本の子供に英語の自己紹介を教える人は、ほぼ年齢を言わせるようですが、なぜですか? わざわざ年齢を言うからには、そのわけ次の文章で明確にする必要がありますね。)

*例えば: I still run two marathon races every year.
(そうすると、自己紹介大成功! このような理由なしに、関連性のない次の文に移ってしまうつもりなら、年齢は禁止。 必要ないです。 英語圏の人の脳が「?」と迷います。)

I work for Nippon Co.
(。。。の会社に勤めています、というのは典型的な集団主義民族の自己紹介ですね。 。。。に属しているというのが自分の存在を現わす大きな手段だとの考え方です。 英語圏の人はここで、”So?” と思ってしまうかもしれません。
「どこで働いている」ではなく、自分の能力を紹介するのが英語です。 I am a specialist in accounting. など。)

*大学などもしかり。 「。。。大学卒業です。」はまたしても、”So? What can you do?” と思われてしまいます。
I studied statistics in university. などが英語の自己紹介です。

I live in Yokohama.
(前後の内容とまったく関係ないので、何のために住んでいる場所を言ったのかわかりません。)

I am married and have a daughter.
(来た来た。。。 どうしても誰かとつながってるよ~と紹介したいのが集団主義の日本的紹介です。 でも、自分の家族のことを伝えることが自己アピールに関係ある場合以外は必要ないですね。 自分のことを紹介するのがSelf-Introductionですから。)

I am in the Nippon Smash badminton club. I play every Thursday night.
(どこでバトミントンをしているかは関係ないですね。  スポーツをしていることが自分にどん意味があるのかの説明もないので、「?」マークがついてしまいます。)

では、この悪い例をどう直したらいいでしょう。

1例をご紹介:

Hi. I’m Hiroshi Tanaka.

I want to say I’m single, but I have a wife and daughter.
(なぜ家族の話を出したかの理由で相手を印象づけています。)

I work selling office equipment so that I can feed my wife and daughter.
(どこで働いているかより、具体的な仕事を説明しています。 しかもユーモアを入れて。)

In my free time, I like to play badminton.
(要するに「自分が」興味があるからスポーツをしていること。 所属しているクラブではなく、自分が主役です。)

I am a terrible player, but I’m trying to work off a few kilos.
(なぜスポーツをしているのかがはっきり説明出来ています。). [Tanaka slaps belly] (英語を話す時にはジェスチャーもとてつもなく大切です。)

これだときっと次に会った時には、”Hi, Hiroshi. How’s the badminton?” なんて話しかけてもらえるかも。
ビジネスの相手にもきっと強い印象を与えること間違いなしです。

試してみて下さい。


 

次は、子供に英語を教えている方に。

未だに、日本の英語教育では上の「悪い例」のような自己紹介を、子供にまで教える傾向が強いと思います。

“My name is…… I am in ….. elementary school. I am … years old……….. My birthday is ……”
(小学校の名前は何のために?  年齢を言ったのはなぜだろう? 「誕生日プレゼントちょうだい」と言いたいのかな。。。。。?) 

こんな退屈な文章の羅列が、英語の自己紹介だと思い込んだら大変です。

では、実際の英語圏4歳児の自己紹介をどうぞ。
大学のDevelopmental Psychologyの教科書に載っている実例です。

I’m Tommy.

See, I got this new red T-shirt. (ます相手の目を自分に向けています。 シャツを指して自慢しているかな。)

I’m four years old.  (あ!年齢が。 いえいえ年齢を言ったのにはわけがあります。)

I can brush my teeth, and I can wash my hair all by myself.
(4歳だけどこんなこと出来るよ!と自慢しているわけです。)

I have a new Tinkertoy set, and I made this big, big tower.
(そして、こんなことも出来るそうです。 年齢には大きな意味がありました。)

次にTommyに会ったら、 “Hey, Tommy red shirt. How come you’re not in the red shirt today?”

なんて会話が始まります。

4歳児にしてここまでの自己認識があり、それを人にアピールする言葉の力を持っています。 これが英語です。
日本で英語を習っている子供たちにつけたい能力です。

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カナダの小・中・高校の教育課程を基にした指導をしています。
クリティカルシンキングの基本が出来た生徒は「カナダの小さな町での留学・ボランティア」
Super World Club (大澤眞知子、Robert McMillan)

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