高校留学生の払うべらぼうに高い授業料収入に麻痺してしまっているカナダ全土のSchool Districts。

「日本の高校生をどれだけ大切に扱っていますか？」という調査質問を送っても、まともな回答率が17%というお粗末さ。

エージェントとうまくつるんでさえいれば、どんどん日本人高校生を送り込んでくれるのになんで批判するの？という自己中心心理に入ってしまっているなと、大いなる危機感がますます強くなっているこの頃です。

「困ってます。」「卒業出来そうもないです。」「留学して２年、未だESLです。」「ホームステイでご飯がありません。」「１年も経たない間にホストを３回変わりました。」「ホストとの揉め事は全部留学生のあなたのせいと言われました。」などなど。

毎週、心が締め付けられるような相談が舞い込んで来ます。

その裏では、多額の収入を見込み、留学生獲得セールス旅行に出かける担当者たち。

わざわざカナダの高校まで来て、辛い経験を重ねている日本人高校生の姿は見えないのでしょうね。

BC州の多くの学区が「不公平だ！」と騒いでいます。

BC州の中で主に留学生がやって来るのは、10程度の大きなSchool Districtsに限られるからです。

West Vancouver, Richmond, Vancouver, Chilliwack, Langley, Delta, Burnaby, Surrey, Victoriaなど。

広いBC州で、都市部から離れた学区では、十分営業資金のある学区との留学生獲得競争が激しすぎで、なかなか地域を潤すだけの留学生収入が見込めないと州政府に不平を言い続けているとか。

政府側としては、州全土の留学プログラムの費用を一律にするとか（もちろん高い方に合わせるそうです）、高校留学授業料に割増金を（マジ？）プラスし州の収入にするとか、実にバタバタと対策を提案しています。

が。

学区の反対に会い、なかなか前に進めません。

田舎は不利なのに学費を同じにすると、都会の方に留学生が流れる！

割増金などを追加すると、他の州や、他の国オーストラリアなどに生徒を持っていかれる！

と。

自分たちのことだけ心配しています。

このような勝手なBC州に高校留学を考えているみなさん。

100人〜200人を越える留学生を呼び込む大きな学区は、まず問題外。

避けた方がいいですね。

田舎や僻地の学区もこれから特にエージェントを囲い込み（リベートを多く出して）、日本人留学生勧誘にやっきになって来ると思います。

もし、エージェントが田舎の学区を勧めたら、疑ってみることから始めて下さい。

その学区の社会環境、利便性、方針、責任者の姿勢などをしらみつぶしに調べ、「こんな所に来てしまった！」ということのないように。

自己中心意見だらけで、全く全体像がまとまらないBC州の高校留学プログラム。

ひとつだけ一致している危機感があるそうです。

「中国・韓国からの高校留学生の比率が多すぎ。　頼りすぎだ。」

カナダの高校留学プログラムの大多数が中国のお金に頼っている現在、こんな問題も浮上しています。

中国から来る金持ちの子どもたちとその親が「こんなに高い授業料を払っているんだから、簡単な卒業を保証しろ！」だとか。

BC州の高校卒業資格はインチキ！という時代になるかも知れませんよ。

末期的状態のカナダの高校留学プログラム。

どの州も、問題が年を追うごとに肥大しています。

悲しい思いをする日本人高校生が1人でも少なくなればと、カナダ地元の裏情報を提供しています。

留学の是非から学区選びまで参考になれば幸いです。

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