大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
統計カナダ留学事情(3) 中国人ばっかり?高校留学生総数
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1と2では、小学校から大学院までを含むカナダの留学生総数の統計を分析しました。
3では、いよいよ問題の山積するカナダの高校留学生統計です。
5位までの国です。
ひっくり返る勢いで中国人高校留学生の数が圧倒しています。
桁が違います。
留学してカナダの高校に一歩足を踏み入れると「きゃぁ〜やっぱり」と。
中国人留学生がわんさかいますよ。
日本人高校留学生の約14倍の数になります。
現在調査結果を公開中の「カナダ高校留学受入学区調査」に協力していただいた学区回答によると、大体各学区には15名ほどの日本人高校生が在籍しているようです。
「多い」ですか?
残念ながら、現実です。
「留学してみたら日本人がいっぱい!」は普通のことです。
もっと驚きの現実は、中国人留学生の数。
15名の日本人高校留学生 ✕ 14倍 = 210名の中国人留学生
倒れそうになりました。
大体の学区には日本人留学生の14倍の中国人留学生210名程度がいる計算になります。
更に倒れてみますか?
平均して、カナダの高校の主要科目のクラスサイズは30名です。
仮に優秀な日本人高校留学生がEnglish10のクラスを取れたとします。(ほんの少数の留学生にだけ可能ですが)
1人の日本人留学生がクラスにいると、その14倍の中国人留学生、つまり14名。
Oh no!
グラフから、韓国・ベトナム・メキシコ留学生の数も概数を割り出すと。
中国人 14名
韓国人 2名
ベトナム 1.5名
日本人 1名
メキシコ 1名
計19.5名の外国人が、クラスメートという計算になります。
え?せっかくカナダに留学して、カナダ人と一緒に勉強出来ない?!
じゃ、計算しましょう。
クラスサイズ30名とすると、30 - (14+2+1.5+1+1)= 10.5名が地元のカナダ高校生になります。
もちろん、カナダは移民の国ですので、カナダ人と言っても実に多様な人種がいます。
おそらく10.5名中半分は、中国移民(またぁ?)韓国移民、インド移民(多いですよ〜)、ベトナム移民、イラン移民、ナイジェリア移民、などなど書きれないないほど多様な高校生が占めるでしょうね。
これがカナダ高校留学の統計が証明する現実です。
あらら。
夢が壊れましたか?
もうひとつ怖い現実が浮き上がってくるのが、カナダの高校に留学する日本人高校生の総数です。
たった2,010名です。
そこに「リベート〜〜!」と群がる日本の留学エージェントたち。
その数200以上、小さな規模のカナダ現地エージェントを含めるともっとあるだろうと言われています。
1人の留学生をカナダの学区に送るとリベートがもらえるビジネスですので、出来るだけ多くの留学予備軍を勧誘しようと必死の様相が伝わって来ます。
しかし、たった2,010を200社以上で奪いあっていることになりますね。
そりゃぁ、日本の学校での成績など何のその。
誰でも留学出来ますよ!とあの手この手の「バラ色留学話」作戦を使うわけですね。
アルファベットも書けなくても大丈夫と言われた場合もあるとか。
エージェントによる日本人高校生争奪戦争も、「カナダ高校留学」の質が地に落ちた大きな原因だと思いますね。
グラフの数字からたくさんのストーリーが見えて来ました。
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