大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「統計から見えてくるカナダ留学事情(1) - カナダに来る留学生数(日本人少ない!)」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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統計から見えてくるカナダ留学事情(1) - カナダに来る留学生数(日本人少ない!)

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留学 2019-03-14 08:56

「カナダ高校留学の実態」eBookは、間違った方向に進んでしまった高校留学受入先の問題をお伝えしました。

65の受入教育学区に対して行った「日本人高校生への対応調査」報告でも、ゆがんだ実態が浮き彫りになったと思います。

 

では、大学は安泰かというと、「授業料さえ払えば誰でも入れる」無法地帯高校留学とは異なりますが、留学生数の異常な増加を受け、かなりの注意を払う必要が出てきたことは見逃せない事実です。

 

このグラフを見て下さい。(by Canadian Bureau for International Education)

 

世界からカナダに留学している学生数の増加です。

小学校〜大学・大学院までの数の合計です。(大学生数が圧倒的な割合を占めます)

 

2016年から急激に増えています。

カナダの目標は2021年までに留学生総数を450,000にすることでしたが、なんとすでに達成してしまったことになります。

なぜでしょう?

 

一番の理由は惨憺たるトランプアメリカです。

トランプアメリカを嫌った世界中の学生がカナダに目的地を変更、アメリカの学生数も急激増加です。

トランプの不人気のおかげのカナダ留学事情大繁盛のグラフです。

私が教え子を送っているカナダの大学からも「希望者数急増のため、出願期限を締め切ります。」との注意メールがしょっちゅう届く現状です。

 

カナダは広大な国土を持ちますが、気候が厳しくほとんどの活動はアメリカ国境に近い南、それも絶対数の少ない都市部で行われます。

そこに急激に押し寄せて来た留学生への対応が、最初の目標の「細かいケア」「個人に合わせた留学」から「マニュアル化」「留学生という大きなカテゴリーを作る」傾向に変わってきています。

 

出願、その後の手続きなど、以前は受け入れ側がきめ細かくサポートを提供していましたが、それも変わってきています。

現在は、受け入れ側の手間と時間を省くためにエージェントを広く募集し、学生勧誘のみならず手続きすべてを丸投げすることが当たり前になったことを非常に残念に思います。

 

次は、カナダで勉強する留学生の出身国です。

日本は9位、7,950人がカナダで留学中ということです。

これは、正式なUniversity, college、高校、小・中学校に通う日本人留学生の数で、いわゆる語学学校の日本人数は含まれていません。

語学学校は、カナダの正式な教育機関ではありませんので統計からは省かれます。

日本の塾や英会話スクールのような存在が、カナダの語学学校です。


それにしても、中国とインドからの留学生数が多いです。

結果、カナダのどこに行っても中国人、インド人留学生を避けることは不可能ですので、覚悟してカナダに来て下さい。

特にカナダ人学生集めに苦労する小規模の田舎のカレッジなどには、インド人が非常に多いことも知っておいて下さい。

韓国人留学生も多いです。

また、最近急激に増えて来ているのがベトナム留学生です。

 

「留学」への興味も大きく、高校や大学でも提携校などへの短期派遣が盛んな日本ですが存在感は余りないですね。

留学フェアなるものも頻繁に開催され「留学したい予備軍」は相当数いると思われますが。

それでも、中国、インド、韓国、ベトナムなどと比べても、経済力も十分ある日本からの留学生数が大した数字になっていないのは、なぜでしょうか。

 

TOEFLの結果などにも現れている「日本人は英語が出来ない」のが足を引っ張っているのも可能性のある理由ですね。

そのため、大学などへの正式留学を実現出来る学生の絶対数が少ないのかも知れません。

 

留学には、もともとの高い学習能力と英語思考法運用能力が必須です。

日本での英語教育レベルが上がれば、カナダに来る正式な日本人留学生の数も上がると思います。

「語学学校に留学します!」という言葉を日本で耳にしなくなった時、日本の世界での存在感が増すと期待しています。

 

次回は、他のグラフからカナダの留学事情を分析する予定です。

 

 

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