カナダ・アルバータ州Red Deerから、残念な人種差別カナダニュース。

CBCがシリーズで報道している「移民排斥デモ」の様子です。

デモ隊は黄色のベストをユニフォームとし、Justin Trudeau首相が推し進める「開かれた移民政策」に大反対。

なぜ？

アルバータのオイル不況、経済停滞、仕事の需要低下を、移民のせいにするという全くトランプアメリカと同じく、証拠に基づかない感情的な人種問題をまくしたてるデモ隊です。

実はRed Deerは日本からの留学生も受け入れるInternational Student Programを有し、先日来のSchool District調査でもいち早く返事をくれた所です。

「フレンドリーで安全な町ですので、留学には絶好です。」とのことでしたが、実情は日本からの未成年の留学にはかなり厳しい環境のようです。

Red Deerでデモに参加した人達の言い分です。

「このまま移民を入れ続けるとイスラムのシャリア法がカナダの法律になる！」（ん？？）

「カナダの文化が消える！」とか。（元々移民の国で、白人も先住民族の住んでいる所を侵略し、無理やり入ってきた移民だと言うことを完全に無視してますね！　留学しても歴史の授業がないかも？）

デモだけなら、実はカナダの他の場所でも起こってますが、Red Deerの移民排斥が特に危険だという理由があります。

「移民排斥デモ」に「仲間に入れろ〜！」とやって来たのが、悪名高い移民排斥白人至上主義グループのthe Soldiers of Odin。

この暴力団まがいの危険グループが町のデモ隊と合流し、人種差別のビラを貼ったり、脅しをかけたり、このRed Deerの町は正にカナダの「人種差別」グループの拠点になりかかっています。

Red Deerの人たちは「ここはフレンドリーで、この町に来る人たちにもとても寛容な町です。　移民排斥なんてとんでもない。　たた、経済の発展とオイルパイプラインの推進を望んでいるだけ。」などと言い訳しています。

が。

「イスラムからの移民のせいで仕事を奪われた！」

「人種の違う移民は出て行け！」

などと叫んでいる限りは、Red Deerには、完全な人種差別集団の住む町というレッテルが貼られてしまいました。

この町には毎年1500名の新移民が住みつき、労働を提供し、町の経済を支えているそうです。

その移民たちの言葉の壁を少しでも助けるため、無料の英語レッスンも提供しているのはいいのですが、その建物のすぐ近くデモ隊が奇声を発しているのが現状。

これみよがしの白人至上主義が移民を脅しています。

巻き込まれ危害を加えられるのを恐れる移民たちは、全く寄り付けず、建物は閉まったままです。

こんなことを主張するRed Deear 白人もいます。

「違法に入るな！　きちんと法律に則ってカナダに来い！」

あの、アメリカと間違えてませんか？　ばかですね、この白人。

カナダにいる移民のほとんどはカナダ政府が認めた資格で入ってます。

それ以外は、迫害をまぬがれるために難民申請した人たちです。

白人こそ、先住民族を殺して勝手に入ってきたくせに、な〜んて言いたくなります。

やっぱり、歴史の授業はないらしいですね。

また、こんなアホなことも言ってます。

「『カナダの価値観と道徳』がトルドー政権によって壊されている。」

「移民は自分たちの文化をカナダ人に押し付けている。」

「我々白人がカナダ人だ。　カナダ来たいならどうぞ。　ただしカナダの文化に合わせろ！」

と、マヌケヅラの太った入れ墨だらけのおっさんが吠えてます。

へぇ〜あなたが「カナダの価値観と道徳ね」　No, thank you.

こんなオヤジがホストファミリーになる可能性もあるわけですね、もしRed Deerに留学すると。

「カナダの価値観と道徳」とはなんでしょう？

世界中から集まった移民たちの「それぞれに異なる価値観と道徳」とが共存する場所がカナダのはず。

そのカナダこそが、高校留学生の目的地として意義のある場所だと思います。

それを失ったRed Deerのニュースは非常に残念なことでした。

Watch Out, Japanese parents and students!!