大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「危険な飽和状態の「カナダ高校留学プログラム」」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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危険な飽和状態の「カナダ高校留学プログラム」

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留学 大学・高校正規留学 2019-01-05 10:46

カナダで頑張る日本人高校生と関わってかれこれ30年になります。

「カナダで税金を払っていない外国人の子供を受け入れるなら、面倒を見るに見合うだけの授業料を取ること」との政府命令を「え!それって留学生を受け入れるとかなり儲かるってこと?」と、カナダ中の教育学区(School District)が我も我もと参入したのがカナダの高校留学プログラム」です。

 

出来るだけたくさんの留学生を勧誘したらそれだけ儲かる!と、日本だけでなく、韓国、中国などにセールスを仕掛けたSchool Districtsです。

カナダ大使館も片棒を担ぎ、「留学フェア」なるものを開催し、School Districtの留学生獲得セールスマンと留学希望の親子とを引き合わせる役割を演じるようになりました。

そして、「儲けの分前」を狙って雨後の筍のようにSchool Districtに群がったのが「留学エージェント」です。

授業料の分前にヨダレを垂らしながら、バラ色留学話しで釣った獲物をカナダに送っています。

 (もちろん、カナダだけでなく、他の英語圏も同じく国を挙げての「留学ビジネス」が展開されていることもお忘れなく。)

 

このような曲がった過程をたどって来たカナダの「高校留学プログラム」。

ここに来て、危険な飽和状態に陥っていると感じます。

 

BC州の「留学生プログラム」がひどいですね。

北の果ての「こんな所に日本の高校生が行く?」と思う場所から、中国人留学生で溢れかえる地区、授業料さえ払ってくれればそれでいいから面倒なホームステイなんか業者に丸投げの地区、完全に日本人留学生をなめてかかっている留学担当者のいる地区まで、呆れる惨状です。

 

留学する側もさすがに「何かおかしいな。。」と賢くなって来たようで、「School Districtの手下のようなエージェントは信用しない」と宣伝する相談が増えているのも、留学を取り巻く新しい風潮のようです。

しかし自分で留学先を探すと言っても、少々問い合わせを出したくらいでは実情は見えて来ません。

わざわざカナダを親子で訪問しても、よそ行きの顔をした留学セールス担当者がにこやかに表面的な対応をするだけですので、「この日本人からまた授業料が取れる!」とほくそ笑んでいる裏の顔をあばくのはほぼ不可能だと思います。

残念ですが。

 

そこで、どの地区にまだ良心が残っているかの調査をすることにしました。

少なくとも、「この地区は避ける方が賢明です、その理由は。。。」情報を日本の留学希望の方に発信すること。

「日本人の未成年が留学し、良い扱いを受けられるであろう地区」の客観的なdataを作ること。

これらが目的です。

 

30年近く、Scholl Districtの裏の顔を目撃し、特定のSchool Districtとのつながりも全くなく、完全に独立した「うるさい日本人」という立場を最大利用したいと思っています。

 

BC州は飽和状態。

では、他の州は?

 

次回のコラムにて、調査過程で見えて来たカナダの他の地域の様子もPreviewしてみたいと思います。

 

Stay Tuned.

 

 

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