大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「『カナダ高校留学の実態』BC州ラングレーの大きな穴」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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『カナダ高校留学の実態』BC州ラングレーの大きな穴

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留学 大学・高校正規留学 2018-12-06 07:11

カナダ高校留学し、3年で卒業出来ると思い込んでいたのに、それが砂上の楼閣だったと知った留学生からの相談に回答しました。

本人は「カナダの教育制度が変わったため」と説明をされたそうですが、どうもきな臭いものが存在するようです。


「回答」には

✧30年も続くカナダ高校留学の大嘘にひっかっかてしまったかも知れないこと

✧真実を語らないエージェントに大きな責任があること

✧日本からの高校留学生を本気で考えないカナダのスクールボード

✧カナダの高校を卒業するのには、実は非常に高いレベルの英語及び学習能力が必要であること

をまとめてアドバイスしています。


それへの追加の情報が届きました。 

ますますスクールボード/エージェントのずるい、詐欺に近い状況で迷う日本人高校留学生の姿が浮き彫りになり、愕然としています。

「カナダ高校留学の実態」です。 (無料でeBook提供しております。)


【追加質問】 

回答ありがとうございます。補足させていただきます。

BCのラングレー地区の学校に通っています。もともとESLのクラスを取っていましたがそのクラス自体単位が取れるか何度もインターナショナル担当の先生、エージェントの方に確認しました。単位が取れなかったことは異例の事態だったみたいで友人の中国人の親御さんが怒鳴り込みに来てました。後からわかったことですがそのことで彼だけ単位をもらえていました。

英語科目に関しては現地の先生にチューターをお願いしています。 


【説明】 

ラングレー学区の留学生プログラムは非常に問題の多い所です。

1990年前半から始めた留学生プログラムが、いつの間にか「留学生の払う高い授業料」を血眼になり追いかけるやくざのようなプログラムに変化したのを、10年余りの間、側で目撃しました。


率の良いリベートを払い、日本のエージェントを囲いこむのがこの地区の特徴でもあります。

日本人留学生を守るために物言うエージェントは脅し、排斥していくのもラングレー留学生プログラムの体質です。


留学生の質はお構いなし(ある担当者言:授業料さえ貰えばそれでいい)、留学生の扱いは十把一絡げでおざなりです。

留学生にも自分の希望を主張する権利はなく、プログラムの決定に従うのが当たり前の文化がラングレーには存在します。

一時期プログラムのボスであった韓国人のコメント「日本の親に真実など伝えてどうするの?」には絶句しましたね。


ESLとは、卒業に必要なEnglish10, 11, 12などに対応出来る英語力のない留学生用のコースです。

BC州の卒業単位規定には、どこにもESLの単位は存在しません。


Langleyの留学生プログラムのウェブサイトにはBC州のDogwood Diploma(高校卒業資格)へのリンクがありますが、そのリンクは機能していない状態です。

BC州教育省のウェブサイトが新しくなっても、それにリンクを合わせる気もないようです。

こんなメッセージに切り替わります。

”Error - Page Not Found”


「留学生がBC州の高校卒業規定など知っても意味がない、どうせ卒業出来ないんだから。」態度の現れでしょうか。


もちろん、ラングレー留学生プログラムウェブサイトには、何の単位をどれだけ取れば卒業に至るのかなどは明記されていません。

役にも立たない、自分たちのプログラムを褒め称える言葉の羅列のみです。


ESLについてはこう書かれています。

「カナダの生徒と同じ授業に入る前にカナダの言葉と文化を訓練するコース」と。

卒業単位に含まれるとはどこにも書いてありません。


おそらく、質問した留学生は「カナダに在籍した証明書」に書いてもらうための「単位」と、卒業単位とを勘違いしたのかも知れませんし、カウンセラーが適当に誤魔化したのかも知れませんが、その場で目撃していない限り真偽のほどは不明です。

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ため息が出ますね。

激しい憤りも覚えます。

日本の高校生をこの扱いですか。


カナダの高校留学中で、同じような混乱に陥っている方がいたら、早めにご連絡下さい。

大きな勘違いをしたまま、或いはさせられたまま無駄に時間とお金を費やすことのないよう、助言させていただきます。

本当の教育制度を知らないままで、何度カウンセラーに問い合わせても、エージェントを問い詰めても、留学生自身のためになる答えは戻ってこないのが常です。


「留学生は適当に扱えばいい」文化に埋没してしまっているのが、「カナダ高校留学の現実」です、残念ながら。

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【補足】

現地の先生にチューターをしてもらえばすべて順風満帆というのも、日本人留学生や親がはまり込む大きな勘違いだと思います。

カナダに留学する日本人支援を30年近く行った経験からも、「ほぼ役に立たない」費用だと感じています。


日本語言語、そして日本語からの思考過程を理解出来ないカナダのチューターは、何をどう教えたらいいのかを知りません。

留学生の脳が日本語でどう機能しているか、英語のどの部分が理解出来ないかは全く無視。

英語しか知らない人特有の偏見で教えようとします。

もし、この質問者のチューターの指導に効果があったのなら、この留学生が3年も経った今も、未だにESLのままという事実も不思議に思います。

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カナダの高校卒業規定への思い込み、ESLのへの思い込み、チューターへの思い込みなど多くの思い込みが招いた状況には、同情を禁じえません。

しかし、まず真実を知り、そこからどう前に進むかを考えることなしではどこにもたどり着くことは出来ません。

そんなお手伝いのために「カナダ高校留学の実態」というeBookを無料で公開しております。

「状況が似ている!」と思った方、そしてカナダに高校留学しようとしている方はぜひお読み下さい。


「カナダ高校留学の実態」

「これが真実です!」と、カナダから30年近く発信し続けて来た「留学の大きな穴」です。

この相談者の事例は、巨大な氷山の一角であることも最後に付け加えさせていただきます。

 


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