大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「3歳児を英会話教室に通わせるのは早すぎますか?」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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3歳児を英会話教室に通わせるのは早すぎますか?

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科学に基づいた心理学から 2018-12-01 05:19

日本を離れて2年、未だに役に立たない「幼児・子供英語教室」が生徒集めをしているんですねぇ。
日本で何十年も続いている狂乱のひとつだと思います。
役に立つのなら、すでに膨大な数の日本人が英語の達人になっているはずでは?

(興味のある方多数だと思いますので、Q&Aより回答したものを、コラムでも公開致します。)

【質問】 

保育園からECCジュニアの入会希望者を募るお知らせが来ました。
子どもはまだ3歳で、興味などわかりません。未来を考えるとわからないなりにも英会話に触れる機会を与えてあげている方がいいのでしょうか?それとも、いろいろな技術も発達してくるだろうし、興味が出てきてから、その時に応じて考えて、学習いくのでも今後学習生活において他人より劣ることはないのでしょうか?

 

【回答】 

幼児期からの早期英語教育は、効果はないですね。

むしろ弊害のある確率の方が高いです。

 

子供の脳がどう発達していくか、脳科学・発達心理学の見地から、そして私自身の38年に渡る日本での英語教育経験から、回答させていただいております。

全くの異言語である英語の勉強を始めるのは10歳前後がお勧めです。

 

「早くから英語に触れさせるとすぐに英語がしゃべれるようになるのではないか?」は、間違った思い込みですね。

もちろん、生まれた時からバイリンガル環境で育つ子供の場合は、全く別次元のことになります。

バイリンガル環境というのは、少なくとも親のどちらかが英語母国語話者であり、子供と常に接し、子供の脳に英語の音・文法を自然にインプットする場合のことです。

母親が、無理やり日本語発音で、幼児に語りかけることでも、ネットで英語のストーリーや音楽を聞かせたり、週に11時間程度Natevie Speakerの前に座らせたりすることは、バイリンガル環境とは呼びません。

 

多くの科学的リサーチでも証明されていますが、「日本語の国で、日本人の親に育てられる幼児への英語教育には、脳の言語部分に影響を与えるほどの効果はないと思われます。 言語・脳・発達科学からの一連の科学的証拠)によると。」

詳しくはコラムをお読み下さい。「日本で育つ子供の早期英語教育は効果がありません」

 

正にご質問にもあるように、子供さんの脳はこれから日を追う事に自分の周りに大いなる興味を示し始めます。

人間の脳に組み込まれている遺伝子により、幼少の頃は何にでも興味を示し、「なぜ?」を考え、そこから重要な脳の成長期に入ります。

その「興味」は、子供の脳自身が見つけることで、周りで親がいくらおもちゃを買い与えても、習い事に連れて行っても意味がありません。

子供の脳は興味を示すどころか、自由に成長する過程が阻害される可能性もありますね。

 

お尋ねにありますように、今は子供さんの自然な発達を横から奨励する子育てが大切だと思います。

小さな時に親の意向で閉ざしてしまった脳の発達は、大人になっても戻って来ることはないですから。

 

38年の指導経験の中で、一番英語能力を付け、カナダ・アメリカの大学、大学院卒業を果たした生徒は、ほぼ小学45年前後から教えた生徒たちです。

中学生になってから初めて英語に接した生徒もたくさんいます。

親に無理やり連れて来られた幼児たちは最初は「ママが喜ぶから」とでも健気に思うのでしょうが、興味を持つふりをします。

ですが、小学校に上がる頃からは、無表情、無関心、日本語言語の伸びまでもが滞っているケースも多く目にしました。

そんな事もあり、10年余り行った後、幼児英語教育は閉鎖しました。

子どもたちの脳が潰れていくのを見るに耐えなかったからです。

 

現在は、カナダ在住、日本からやって来る若者が留学に成功するお手伝いを行っています。

独立心旺盛で、留学後の成果の高いケースは、「幼児期の無理やり英語教育」の悪影響のない生徒たちですね。

正常に育った脳なんだなと、ほっとしながら応援しています。

 

I hope this helps.



カテゴリ 「科学に基づいた心理学から」のコラム

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