「英語が話せるようになりたい！」

日本人の多くが切実に思い、色々やってみても、日本の英語レベルは世界の笑いもののままです。

さて、どうしたらいいでしょう？

こんな質問に回答しました。

（質問）

英語を真剣に学び、英語を話せるようになりたい。

他に何も取り柄がないので将来きっと役に立つのは英語だと思い、国際関係、観光系のお仕事に就きたいと願い、

英語を話せるともっと人脈が広がり、いろんな人と交流が出来る、カッコいい、楽しそう。

 

海外の大学へ進学する手もあると思いますが、私が英語を勉強学ぶためにどうしたら良いのでしょうか。

いろんな方法があると思いますが、どうしたら良いのかまったくわかりません。

（回答）

日本の大多数の人が感じている悩みだと思います。

「日本人は英語が出来ない」は世界の一種笑いものにもなってしまってますからね。

日本生まれ、日本育ち、現在カナダ在住という経験からアドバイスさせていただきます。

３つのカテゴリーに分けて説明して行きます

「英語の勉強法」のやってはいけないタブー

（日本ではたくさんの人がこのタブーにはまって、お金と時間の無駄遣いをしています）

１．暗記する

脈絡も、背景もない単語やフレーズを暗記しても、それは英語ではなく、単なる暗記ごっこに終わります。

実際の場面で使うことは出来ません。

２．会話学校に行く

受け身一辺倒で、先生がエンターテインするだけの会話学校はお金の無駄遣い以外の何者でもありません。

３．問題集をやる

日本人が日本式思考で作った日本の試験用の問題を何冊やっても無駄です。

むしろ弊害です。

日本式思考では英語は理解出来ません。

４．日本の成績も目立ったところがないし、英語も出来ないのに留学する

高校も大学も、英語圏の同年代を同じ授業を受けられると、信じられないほど甘い考えで「留学」し、成果どころか、楽しいはずの10代を無駄にする日本人が多いです。

英語は出来るようにはなりません。

同級生が一年程度英語圏で過ごし、帰ってきた時の英語を日本のクラスメートが聞いたら「すごい、英語しゃべってる！」とうらやましがるのも聞いたことがあります。

が。

1年、いや3〜4年程度では、少しホストの言うことが理解できて、お店で買い物が出来て、Broken English で何となく単語を並べて相槌みたいなものが打てるだけです。

英語の出来ない人が聞くと「すごっ」と思うかも知れませんが、レベルは非常に低い。

もちろん仕事で使えるレベルなどではありません。

「英語の勉強法」やるかやらないかは個人の自由ですが、効果は期待出来ない方法

１．英語の塾に行く

学校のテストや、センター試験（あの英語テストは全くの『日本語英語』ですが）などの役には立つと思いますが、「英語が出来る」ようにはなる方法ではありません。

２．短期の海外研修に参加する

単なる海外旅行だとして参加し、現地の常識をわきまえた上で楽しむのは大いに結構。

英語への効果は期待しないこと。

３．日本の大学で「英語」を専攻する

大学卒の資格は取れるでしょうが、「英語が出来る」「仕事で使える」レベルには到底たどり着けません。

さぁ、ここまで来たら、後には何が残っているのかと不思議に思うかも知れませんね。

正直「英語」「外国語」の習得には、簡単で誰にでも出来て、あっという間に出来るようになる魔法はありません。

38年間日本で英語の思考法・クリティカル・シンキングを教えた経験からのお勧め「英語勉強法」は：

１．英語のストーリーをむさぼり読む

自分のレベルに合った、簡単に書いているストーリーから始めて下さい。

Oxford が Bookworm series として、「英語学習者用」にレベルをかなり落とした本を販売しています。

それらの中から、自分に興味のある分野を選ぶ、とにかく読むこと。

内容がほぼ70％わかれば、自分のレベルに合っているとみなせばいいと思います。

単語も、知らないからと言ってむやみに調べないこと。

ストーリーの面白さを味わえなくなります。

頑張って周りの状況から意味を類推し、それでも困った時にだけ辞書を使うこと。

こうして自分のレベルの本を約20冊（個人差はありますが）読破したら、「本を読むこと」の効果が理解出来始めますよ。

そして次のレベル20冊、次のレベル20冊と階段を昇るように続けて下さい。

２．クリティカル・シンキング思考法を使い英語を学ぶ

英語のすべて、日常の簡単な会話にもクリティカル・シンキングが必要です。

その思考法が分かれば、たったひとつの文章の意味も明確に形を持って見えて来ますよ。

ただ、残念ながら、これは独学では不可能ですし、日本で指導者を探すのも困難だと思います。

３．クリティカル・シンキングの基本を理解し、英語能力を伸ばしたあと（TOEFL iBT 　60〜70程度）留学するのなら、「留学」が究極の「英語勉強法」です。

英語圏の高等教育機関で最低6〜7年程度必死で勉強すれば、あなたの希望の仕事で使える英語能力が身につきますよ。

ただし、これら能力なしには「留学」しないこと。

人生の大切な一部分を失うことになってしまいますから。

 

最後に。

「英語が話せてかっこいい」人は、内容が非常に深く、論理的に、クリティカル・シンキングを使い、日常を生きている人だと思って下さい。

「英語はペラペラ話す」ものではなく、内容が一番大切ですからね。

Good Luck!