大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダの多民族主義ー都会と田舎の大きな落差
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カナダ移住後まずはアルバータ州南部、大平原の小さな町で1年3ヶ月。
そのあと州都エドモントンに引っ越して2週間になります。
エドモントンの多様な移民社会に直撃され、やっとカナダに来た気分です。
多様性!素晴らしい。
モールのGUESSの店員さんはカリブ海の島出身。
素敵な茶色の肌に白いシャツがまぶしい女性。
最初の2ヶ月は家から出ずにずっと泣いてたそうです。
こんな寒い所に来てしまった。。。と。
「慣れると大丈夫。楽しい毎日です。」って。
インターネットの工事に来た人は、セネガルからの移民。
日本のJICAが主催する学校でエンジニア技術を学んだ後カナダに移住。
今では電話会社の工事担当者です。
「日本人の先生たちは体がみんなちいさくて、でも、いい先生たちだった。」と目を輝かせて日本を語ってくれました。
今日トイレのタンク修理に来た人はジンバブエからの移民。
最近のムガベ失脚についての気持ちを語ってくれました。
そして、カナダの多様な社会についても。
賛成しようが反対しようが、多様な考えがない社会は破滅する。
アフリカの植民地後の指導者たちは、みな自分の地位を守ることだけに執心し、多様な考えを排斥して来た。
そして、自分の富を増やすことだけを考えた。
それはアフリカの大失敗だったと。
ムガベ失脚などで、アフリカは変わりつつあると大きな希望もとくとくと語ってくれました。
「日本はいい国なのに、なぜ移民を受け入れないんだろう?」というキツイ質問も。
日本の単一民族国家は、世界でも話題になっているようです。
多様性を拒み、異なる考えを悪とし、日本民族が世界一という態度は、アフリカが犯した間違いと同じ線上にありますよね。
その変わらない日本を、外から見ようとカナダに飛び出した私にとっても大きな勇気をもらった出会いでした。
また、カナダ国内の大きな格差も感じたエドモントンの出会いです。
このような都会には、仕事を求めて移民が集まります。
多様になればなるほど移民には住みやすい街となり、更に多様化します。
老人だけになり、ビジネスが去り、人口も減り仕事のない田舎町には移民はまず来ません。
ファストフードや、ガソリンスタンドなどが人手不足を移民で補っているだけ。
地元社会の白人たちは、それら移民に興味はなさそうです。
「なんでカナダはあんな移民を入れたんだ!?」と自分たちももと移民なのを忘れてトランプみたいな事を言うじいさんには呆れました。
自分たちの生まれ育った町が世界で一番と、異なる考えは受け入れず、自分たちだけの社会で通じる話題で暮らしているみたいです。
「あそこの誰々の息子に子どもが出来た。」「あそこの誰々が今度アメリカに旅行する。」「あそこの誰々が病院に行ったの知ってるか?」などなど。
話の仲間には入れませんし、興味を失います。
日本人留学生を呼んでくるにも大きな弊害がありました。
外の文化にほぼ関心がないですね。
かわいそうな難民が来るのか何かと勘違いしている人もいました。
あかん!限界やと、絶景の環境の大平原の家をあとにして勇んで引っ越したエドモントン。
面白くなりそうです。
Students! Come visit us!!
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