大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
なぜ、今のアメリカに留学したいですか?
-
(New York Times より)
The first new college class since the election of Donald J. Trump has arrived on campus, and new numbers confirm what the higher education industry had feared: Fewer foreign students are coming to the United States.
「ドナルド・トランプが大統領になり初めての9月、大学の新学期が始まってみると、アメリカの大学が恐れていたことが現実の数字となって現れた。アメリカに来る留学生の減少。」
世界の動きに反するように、日本の高校生・大学生の「アメリカに留学したい」願望は未だに強いのはなぜでしょう。
世界のことを何も知らないのかなと不思議に思っていた矢先の記事でした。
トランプアメリカにわざわざ留学したい理由は、何でしょう?
トランプの白人至上主義政策、移民排斥政策、人種差別奨励政策、どれをとっても日本の高校生・大学生が敢えて選ぶ国ではないと思いますよ。
例えば、白人主義の強いモンタナ州の大学では、昨年2,638人だった留学生が今年は944人まで激減しました。
アメリカ人の学生たちも、トランプの政策に嫌気がさし、カナダの大学を目指す数がかなりに昇っています。
アメリカの大学入学者減少に対し、カナダの大学は前年度の2倍3倍の学生が押し寄せ、事務処理が追いつかず悲鳴を上げていると聞きました。
専門家の分析では、アメリカの社会的政治的不安定を嫌い、アメリカを避ける学生が増えたとのこと(当たり前ですね)。
トランプの入国禁止令を不安に思うと同時に、トランプの助長された有色人種排斥社会で、実際に留学生、移民が嫌がらせを受けたり、暴力の的になったり、実際に殺された例もあとを絶たないアメリカです。
また、アメリカと比較した場合、北に存在するカナダの留学生・移民に対する寛容さが大きな利点と注目されています。
留学生の払う授業料はアメリカに取り大きな経済的プラスです。
年間4兆円に達する留学ビジネスが泡と消えかかっているアメリカ、トランプのせいで。
今年の減少だけで、運営困難になる大学も多いと専門家は見ています。
特に日本人の大好きな「低レベルのコミカレ」から崩れ始めるのもまもなくだと思います。
授業料を払ったはいいものの、渡米してみるとカレッジが潰れていた、なんてことも頻繁に起こるかも知れません。
日本の高校生・大学生のみなさん、暗記と塾と部活の合間に世界で何が起こっているかをたくさん勉強して下さい。
それが将来の自分を守る最大の武器です。
「留学しにアメリカのコミカレに行く〜〜」という人は、潰れかかったアメリカのカレッジのおいしい顧客だということを肝に銘じておいて下さい。
「留学」のコラム
高校留学:パンデミック後もとに戻った本来のカナダ高校レベルに悲鳴(2024/04/17 08:04)
カナダ大学留学:履修コースの選び方(2024/04/16 08:04)
カナダ留学の本当の話(2024/04/11 07:04)
カナダ大学留学をBoost(2024/04/10 07:04)
カナダ大学留学:英語スコアはOKだが高校の成績・履修内容が低い場合の対策(2024/04/07 04:04)