大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ留学のこれから - [新しい留学の形]その4・中学生のカナダ体験」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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カナダ留学のこれから - [新しい留学の形]その4・中学生のカナダ体験

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留学 大学・高校正規留学 2017-06-26 04:39

大きく変化する世界情勢、科学技術の加速度的進歩に対処するための「新しい留学」の形をシリーズでご紹介しています。

 

中学生のカナダ体験

 

高校生に満たない年齢の方のカナダ体験について2つのご提案です。

 

まず「留学」という概念では考えないようお勧め致します。

中学生以下の子供をカナダに単身送り込む理由は、様々だと思います。

 

が。

もしその理由が「英語に慣れさせたい。 英語が話せる子供にしたい。」などでしたら、効果はほとんどありませんので、時間とお金の無駄だと考えて下さい。

それどころか、まだ十分発達していない脳をかかえる子供に取り、マイナスの影響の方が大きいです。

残念ながら、長年の経験からそう観察しています。

 

外国語習得についての脳科学・言語科学の見地からも、この年令の子供が1年程度英語圏で生活しても、英語習得にはほとんどプラスの効果はありません。

多少耳慣れするかな、それともブロークンなやり取りは早くなるかな。

その程度です。

そしてその「程度」も帰国したらすぐに消えてしまいます。

その部分の脳細胞を使わなくなるので消滅してしまいます。

(高校生の1年体験でも同じ。それ以上の年齢になるともっと「程度」が下がります。

 

でも、でも。

どうしても「英語文化の中に入れたい!願望」をあきらめきれない場合は

 

1.「家族旅行」の内容を少し変更し、観光旅行ではなく、学校体験や・カナダ人家庭訪問などを入れたものにすることがベストだと思います。

 親がついてるので大安心です。


ですが。

高い授業料も取れない。。。それで生まれるリベートもない。。。カナダ人家庭でそんなの受けてくれる所を探すのは。。。親が一緒に来るからサポート費もそんなに取れない。。。。

 

と、留学業者はおそらく二の足を踏むと思いますけどね。

地元のカナダの人たちと良い関係を持つ業者なら相談に乗ってくれるかも知れません。

 

カナダ人相棒と私が親代わりとなり「家族旅行」式ホームステイプログラムを30年以上行い、この春最後のプログラムが無事に終了したところです。

カナダでコネのある学校、知り合いの家族、カナダでのネットワークを最大活用してのプログラムです。

行きも帰りも滞在中もずっと付き添いました。

子供たちに「将来への大きなプラス」を体験してもらいたかったのが理由です。

 

500人以上の中学・高校生が参加し、その後の人生への大きな宝物になったと自負しております。

 

そんなぁ。

「親はついて行けない!だからどうしても1人で送りたい!あきらめられない!」という方には

 

 

2.自己動機がどこまであるのか試すために、まず英語圏からのオンラインコース(内容は問わず)に挑戦させる

 

最近ではたくさんのオンラインコースが無料で提供されています。

単に登録するだけで、英語文法特訓が出来たり、英語のストーリーを読んだり書いたりの練習も出来ます。

英語を勉強するのではなく、英語を使う練習としては、Coding を簡単なレベルで教えるコースもあります。

(私共もカナダからオンラインレッスン[有料]を提供していますが、内容はかなり子供の自主性が必要なものにしてあります。)

 

それらを使い、親が目標を設定し、子供が果たしてどう対処出来るかを観察して下さい。
側でやいのやいの言わないと出来ない、側で親が面倒みないと難し過ぎる場合は、まだカナダどころではないと思います。

 

日本でもっともっと成長してから、十分プラス効果のある体験に来て下さい。

 

最後にもうひとつ親の方にアドバイス

 

 「カナダ留学」のプラス効果を期待するならば、子供さんの創造力を伸ばすことをこの上なく大切だと思って下さい。

 

自分で想像し、創造出来る。

これです。

これなしにはカナダの教育に対処出来ません。

 

塾漬けになった子供にはおそらく消えてしまっている能力かも。

人類の子供ならすべてdefaultで持っているはずの能力ですが、日本の子供にはキラっと光る例が少ないのが残念です。

社会でしょうか、教育でしょうか、親でしょうか。

 

幼いうちから塾だ習い事だ受験だと押し付けないで、いっぱい自由時間があるように。

退屈して「今日は何をしようかな〜」が子供の脳には絶対必要です。

かなり前ですが、Q&Aでも説明していますので参考までにお読み下さい。

 

日本の親に取り Counterintuitive (直感に反する、今まで信じていたことに反する)ようなアドバイスかも知れませんが「カナダ留学」が浮かぶたびに思い出していただけると幸いです。

迷える日本の子供をカナダで見るのは忍びないです。

 

 

このコラム内容について、ご質問、ご相談などありましたらお寄せ下さい。

カナダからお答え致します。


Cheers!! 

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