大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
Political Correctness 日本の場合
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Political Correctness:人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない、中立的な表現や用語を用いること。
日本語で説明すると長いですね。
日本語には明確には存在しない概念であることがわかります。
英語では非常に多く使われる表現です。
政治の場だけでなく、日常の場面でもしょっちゅう耳にします。
自分の感覚で「偏見・差別」ではないだろうと思って使った表現が、実は相手にとっては偏見のある差別的表現と取られることにも、非常に気を使います。
特に多文化主義が徹底しているカナダでは。
とんでもないことになっている南側の国アメリカで、そのPolitical Correctness を全く無視したトランプが忌み嫌われているのも当然のことなんですよね。
しかし、裏側から見ればトランプの Political Uncorrectness が大きな問題になるアメリカは、その分まだ救われるのかなとも思います。
Political Correctness の概念のない日本では、併記で偏見・差別むき出しの表現を見聞きすることが多いなと残念です。
こんなエピソードを聞きました。
免許センターでの出来事。
どこからこんな安っぽい椅子を見つけて来たんだろうと思えるような、座り心地の悪い椅子に座って手続きを待っていたところ。
4人の日本人ではない。。かな?と思える人達も一緒の場所で手続き待ち。
東南アジアではないし、中国っぽいけどちょい違うし、韓国でもなさそうだし。。と思っているところに。
事務所から出てきた中年の役人。
大声で。
「おいそこのモンゴル人4人!」
一瞬耳を疑ったそうです。
「あ、モンゴルの人」と思うより、ショックの方が大きくて。
なんて失礼な物言いだと。
当のモンゴルの人たちも、お互いに顔を見合わせて驚いている様子。
日本での差別的な扱いに、残念ながら、慣れているのかどうか、怒る様子はなさそうですが。
免許センターで待っている日本人に対して、まさか、「おいそこの日本人!」なんて言いませんよね。
カナダで役人がこんなことやったら大問題です。
役人でなくても、人間として最低の奴だと思われます。
こんな行動が普通に目撃されてしまう日常の日本は、世界から大きく取り残されている気がします。
日本の良いことも悪いことも含めて、外から日本を眺めると実にはっきり見えてきますよ。
若い人たち、どんどんカナダにいらっしゃい!
一回りも二回りも成長出来るかも。
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