カナダで頑張る優秀な日本の若者のサポートをしています。

高校・大学・ボランティアにと、深い潜在能力を持つ頼もしい日本の若者がやって来ます。

その成長を観察するにつけ、カナダと日本の大きな違いが否応なく迫ります。

日本での陸上競技の顕著な実績をひっさげ、カナダでの一流トレーニング機会を得た高校生。

現在小さな町の高校に在籍しながら、能力・スキルを最高レベルへと頑張る生徒が、カナダと日本との大きな違いについてこんな観察を報告してくれています。

1.「正しい答え」より、答えに至った過程を評価するカナダ

化学のクラスでのグループワーク。

活発に意見を出し合い出た結果を先生に見せに行きました。

まず先生は “This is good. Nice work!” と褒めてくれます。

正解ではなかったのですが、完全に否定せずに努力過程を認めてくれます

日本なら、そこで❌をつけられて、そのあと考えるのが馬鹿らしくなるところです。

2.「質問をすること」が第一義

カナダの子はとにかく質問が多いです。

学校の廊下ででも “How are you?” の次は必ず何か質問です。

「何のコース取ってるの？」「将来何がしたいの？」が多いですね。

学校で取るコースは、自分の能力、また将来への希望に合わせて自由に選べるカナダならでは質問だと思います。

同じ質問をカナダの子にしてみると、みんな具体的に答えます。

「え？」と困ったり「特にない」などという曖昧な答えはないです。

はっきりは決まってないにしても「会社作りたい」「大学で面白いものみつけてビジネスにする」とか、必ず夢を持ってます。

「大学で面白いものがみつけよう！」が可能なのも、カナダの教育制度の特徴だと感じました。

高校の時から進路への選択肢が自由で多岐に渡り、しかもいつでも変更出来る制度です。

日本の高校生のように、将来のことも具体的に何も考えられないまま、無理矢理にでも大学を決め受験しなくてはいけない状況とは、大きく異りますね。

3. 自分の適性に合わせ、独立したコースを組んでくれるカナダの高校

２時間目のブロックに取りたいコースがなかったので、カウンセラーの先生に頼んで自分だけの独立コースを組んでもらいました。

大学で陸上のトレーニングをするのが留学の大きな目的なので、そのレベルに追いつくため、Sports Psychology をアルバータオンラインコースで履修始めました。

どう動機づけするのかが、自己の興味と勝敗のバランスに関わり、ひいては競技に影響を与えることなど、日頃から感じていたことが学問として論理的に目の前に広がることに驚いています。

エッセイの課題も「これには正解はないから、自分の経験を踏まえて書いて下さい」の前置きがあります。

自分の思ったことを書いてもいいんだと、感動しました。

また、早朝、学校のトレーニングルームも使わせてもらうことになりました。

メニューを立てトレーニングしています。

4. 日本の学校で集中して行う基本練習は、実はカナダでも非常に役に立つ

またまた化学のクラス。

日本で散々練習した問題がたくさん出ました。

言語が英語に変わっただけで内容な同じなので、スラスラ解けました。

クラスメート達は苦労していたので教えてあげたところ「すごい」「すごい」の大賞賛。

“This is Japanese science!” って言われました。

日本の理系でやっている計算問題はかなり難しいレベルなんだと思いました。

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非常に健全で論理的な観察に感心しています。

この生徒の留学の成果が一体どんな形で現れて来るのか、大いに楽しみにしています。

Go Students Go!!

(from Alberta, Canada)