大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「学校に”NO”を突きつけるのも大切では?」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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学校に”NO”を突きつけるのも大切では?

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迷子になった日本の教育 2016-07-23 18:22

子供たちが人生の中の膨大な時間を過ごす学校。

なのに納得いかないことがありますね。

日本の教育で起こっていることに疑問をお持ちの方はずいぶん多いと思います。


「それはおかしい!」と思ったら”NO” を言ってみませんか?

「おかしい」ことを我慢して多大なる悪影響を被るのは、誰でもない大切な子供たちですから。


「うちの子が!」「うちの子を!」という狭い範囲のことでなく。

教育そのものについて学校に”NO”を突きつける議論をしてみませんか?


例えば。


2018年度以降に小中学校で正式な教科となる「道徳」とやらをどう思いますか?

一体全体、誰の「道徳観」を基準にするのか。

勝手に決めた「良い悪いの概念」を、全国一斉に子供たちに押し付けるの? マジで? の疑問も晴れないうちに、こんなニュースを目にしてしまいました。


科目となる「道徳」の評価方法です。

記述式だそうです。


記述式?

「この子はあぁだこぉだ」と書くのでしょうか?

誰が?

誰の「道徳観」を基準にして?


「良い点」や「改善すべき点」を書くんだそうです。

誰が判断するんでしょうか?


担任の教師?

Holly S…!


学校内の人事によって、たまたま子供の担任となった教師の「道徳観」が自分の子供を評価する。なるほど。



自分の子供が小学生の頃、こんなことがありました。


担任の教師との最初の面談。

まだ若い男性教師でした。


「生徒たちが一丸となって良いクラスを作れるよう、しつけをしていきますのでお任せください。」


すごい!

ここまで思い違いをするのが日本の学校か!と思いました。


同じ価値観を共有する担任教師を選べるのであればまだしも。

勝手にあてがわれた教師が、自分の独断的な価値観で、人の子供を勝手にしつけなどとんでもない。


教師の仕事は「子供が学習する意欲をかきたて、ベストな状態で学べる手助けをする」のはず。

「子供のしつけ」なんてことばはどこから出てきたのかと驚いたのを覚えています。


と、このような意見を伝えたところ、かの若い教師が今度は絶句したのを思い出します。

None of your business, Dude.



やはり教育現場では同じことのくり返しなんですね、この国では。


子供たちが妙におどおどし、内向きで自分の意見を言わなくなるはずです。

言えば「しつけ」されてしまうわけですから。




2018年からの(もうすぐ!)「道徳」教科の評価基準。

「他人の意見を理解しようとする姿勢が見られるか」

「登場人物を自分の立場に置き換えて考えられるか」

に着目するんだそうです。


ということは、「道徳」を担当する教師たちはみんなその基準をクリアした崇高な思考法の出来る人物だと解釈しなくては。

そうでないと、子供たちを偉そうに評価など出来るわけがないです。

さて?


評価された記述に傷つくのは子供たち。

妙な思い込みをさせられるのも子供たち。

一生尾を引くかも知れません。



昔。

同じような評価基準を「通知表」で見ましたね。


何でもみんな一緒が嫌で、一人で違うことをしていたら「協調性がない」と書かれてました。

「みんなと一緒にしなさい」と言われて「人と考え方が違う」と答えたら、なぜか「責任感がない」と書かれてました。


『違うだろう。。。?』と直感的に感じ「自分とは?」と答えを探し続け、遂に出会ったのが英語の思考法・クリティカル・シンキングでした。

クリティカル・シンキングの国では、みんな「ひとりひとりの異なる考えが大切」との価値感を持っていました。


つまり、「良い悪い」への答えと理由はたったひとつではないということ。



2018年から、日本の子供たちはまたまた世界からずっと遅れることになりそうです。

学校に “NO” を言ってみませんか、親のみなさん。


Or.

Send your kids to us, to Canada!


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