大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
あと一歩が踏み出せない日本の10代へのメッセージ
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「何をする時でも『自分には絶対できる』という前向きな自信を持つことにしています。」
28歳の女性のことば。
「必要なのは、決意、集中力、目的に向かう意志だけ。 それだけで強くなれるはず。」
15 歳の少女のことば。
いつかきっと、日本の10代、特に女の子から聞けるかと期待していたセリフです。
男子優先、時代遅れ、内向きな日本から飛び出せるのは、こんなセリフを言える人だけでしょうから。
残念ながら、上述の2つの引用は、ふたりともアジア系ではありますが、北アメリカの自由なクリティカル・シンキングでもまれた女性です。
日本人ではありません。
TIME誌(June 13, 2016) に”Next Generation Leaders”と題した特集が載っています。
速い速い流れで進化する世界を引っ張るパワーを前面に押し出し、他と異なることをものともせず、むしろ違いに自信を持ち、今の時代をリードする人たち10名。
そのうち7名が女性です。
その中にアジアの名前を2つ見つけました。
「女性にとっての真のお手本」と評されている Irene Kim
アメリカのシアトルで育ち、10代後半に韓国に戻り古い従来の規範に反抗しながら活躍中だそうです。
「何をする時でも『自分には絶対できる』という前向きな自信を持つことにしています。」
Irene Kim
絶対的な保証がないと一歩を踏み出す勇気のない、日本の10代に、ぜひ聞いてほしい言葉です。
15歳ながらアメリカで大いなる注目を浴びるロッククライマー Ashima Shiraishi
New Yorkで育ちました。
明らかに日本の苗字ですが、TIME誌の紹介には「日本」はいっさい書かれていません。
それほど、文化を卓越した個人的強さを持った人なのでしょうね。
「必要なのは、決意、集中力、目的に向かう意志だけ。 それだけで強くなれるはず。」
Ashima はこうも言っています。
「みんな同じ壁に直面しているだけ。 例え、自分が他の人より体格で見劣りしても、立ち向かって行くのは同じ壁。 自分が小さいことは言い訳にはならない。」
素敵な15歳です。
北アメリカの自由な思考法がそうさせたのでしょうか。
日本ではこんな考えを持った15歳は、まず出てこないかな。
かなりの長きに渡り、日本の10代に英語を使った世界の自由な思考法を教えて来ました。
何年頑張っても、どんな方法を使っても、どうしても、ここまでの独立した強さを学んでもらうのは不可能でした。
で、残る手段はと、留学プログラムを始めた次第です。
自由なクリティカル・シンキングの国カナダに逃し、根本的に自分の魅力・能力を実感してもらう。
これしかないと直感したわけです。
ですが、太平洋を渡ることすらも、実は私には想像を絶する大きな決断だったようです。
落胆というより「あ、そう」という乾いた感情が湧いて来ます。
大きな潜在能力を持っているのに、どうしても足がすくんでしまう日本の10代たち。
最後の一歩が出ません。
親の反対なんて自分の震える足を隠す言い訳にしか見えません。
要は自分が前に出られない。
それだけだと、入念な観察の結果結論づけています。
日本で閉じこもっていて何が未来に見えるのかな。
今、世界を見ずにいつ見るつもりかな。
10代で冒険せずにいつするつもりかな。
あるお母さんの言葉です。
「手元にいないと心配で子供を離せない、と考えるのは 親の罪 だと思います。
親はいつまでも生きていないし、日本もこのままあるとは思えません。
勇気を出して一歩踏み出せば、それなりに事は展開するものです。」
最後の一歩を踏み出せない日本の10代に、Irene と Ashima そして、このお母さんの言葉を贈ります。
「何をする時でも『自分には絶対できる』という前向きな自信を持つこと。」
「必要なのは、決意、集中力、目的に向かう意志だけ。 それだけで強くなれるはず。」
「勇気を出して一歩踏み出せば、それなりに事は展開するもの。」
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