大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「デジタル媒体を使う教育」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
カナダにいらっしゃい!

大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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デジタル媒体を使う教育

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科学に基づいた心理学から 2016-04-24 16:30

5月の第2週はカナダと愛媛をむすび高校生にオンラインリアルタイムの授業を行います。

3月には小・中学生がワイワイと東京と愛媛をむすんだデジタル授業を楽しみました。

 

これからの世界で活躍するためには必須の能力「デジタル媒体を使いこなすこと」。
そしてその共通言語である英語を使いこなすこと。
英語を使えるとは、英語の思考法クリティカル・シンキングを理解すること。

 

この3本柱を基に日々進化する教育を行っています。

 

高校生はアメリカの高校で驚く勢いで広がっているBig History Project に参加。

Bill Gates がこれからの教育はこれしかない!とスポンサーになり進めている Big History Project.

深いクリティカルシンキングが必要なこのコースを、個々のペースで進める高校生のサポートが私の仕事です。

 

内容はもちろんすべて英語。

英語を勉強するのではなく、世界最先端のコースを英語で勉強している高校生たちです。

 

他にも様々な試みを高校生に。

実際にカナダの高校でやっているLanguage Art, Social Studies などのテーマを使い、それについて自分たちでリサーチし論理的に考え、分析し、自分の言葉で説明します。

 

まだまだ英語の基本習得が必要な中学生、小学生には、文法をデジタルサイトで。

アメリカ・カナダのNative Speaker の子供たちが取り組む教材に、やはり個々のペースで挑戦。

私の手元にある管理サイトには刻々生徒の進度が入ってきます。

どこで困っているか、どこを勘違いしているかなどを見つけたあとは、個別にアドバイス。

 

英語理解には欠かせない読書もデジタル教材で。

生徒たちのレベルに合わせたオリジナル書きおろしを使用し、無理なくストーリーの内容を十分楽しめるようにしてあります。

英語文化独特の背景の中で理解していく文章は、生徒のたちの脳に流れるように入っていきます。

英語の音を正しく出して読むこともこの上なく大切。

自分のペースでストーリーに合わせて大きな声で練習します。

 

その後はいよいよ自分でストーリーを書きます。

膨大な量のイラストを選べるサイトから自分の好きなものをダウンロード。

それに沿って、コンピューター上にストーリーを書きます。

それを公開することも未公開にすることも自分で選びます。

ネット上の危険を教えるのも大切な仕事です。

 

英語を日本語で理解するのではなく、英語で理解する脳の領域を作るためには、オリジナル教材Big John Math も使います。

日本の子どもたちが英語を習い始める前に、まず簡単なネットワークの基礎を脳に芽生えさせるために非常に効果が見られています。

小学生が、自分でコンピューターを立ち上げ、ユーザー名パスワードもスムーズに入れ、どんどん教材を進めていく様は、将来への大きな潜在能力を感じます。

 

デジタル媒体を使いこなせる能力と、英語を自由に使える能力の始まります。

 

 

このように、デジタル媒体を使う教育とは:

1.何を学ぶのかの目的が明確にある

2.その目的のためにデジタル媒体のどの利点を使うのか

3.果てしなく広がるデジタル世界の可能性を学習する経験をする

4.そして自分で考え、自分の言葉でデジタル媒体から発信する

 

などを常に含むことが非常に大切です。

そうでないと、単に紙の教材をコンピューターに入れただけの、世にもお粗末な何をやっているのかわからないことになってしまいます。

 

 

日本政府は今後デジタル教育に本格的に乗り出すそうですね。

何をやるのかというと。

 

今使われている教科書の内容をタブレットに収めるのだとか。

なぜならば、視覚的に学べるメリットがあるからだそうです。

それによって学びの幅が広がると思っているそうです。

 

あの。。。

教科書も十分視覚的ですけど、というか、視覚的ですよ。

情報を制限した教科書の内容だけを単にタブレットで読むことをデジタル教育とは呼びませんし、それではデジタル媒体を使いこなす能力育成など到底無理です。

 

英語活動にも大きな効果が期待出来ると、政府は思っているようです。

こんな実例が紹介されています。

「小学生児童は手元のタブレット端末に表示された英単語にタッチし、流れた音声を先生役に自分のペースで発音を学ぶ。 ”Apple", “Ocean"」

 

あの。。。

テープレコーダーを使っていた時代と何が違いますか?

単語をただ発音練習してどうします?

将来外国に行っていきなり”Apple” と言うためですか?

あきれて椅子から落ちそうになりました。

 

おや、大変。

こんな問題もあるんだそうです。

 

健康への影響。

画面を長時間見続けると視力低下や睡眠障害につながる恐れがある。

 

あの。。。

今の子供達は何をしているか知ってますか?

「デジタル教育専門会議」とやらのおじいさんたち。

スマートフォンやゲームですよ。

ITの進化についていくためには、その進化に合わせた問題解決が必要。

 

ただ、タブレット化された「教科書!」を読むことからの健康への影響ですか?

とうとう椅子から落ちました。

 

他にも問題が!

 

費用を誰が負担するかが問題なんだそうです。

紙の教科書のように無償とするのは当面困難だとか。

 

じゃ、止めればどうですか?

どうせ役にも立たない漫画みたいな計画ですから。

何も考えられないおじいさんたちの会議で税金の無駄遣いを決定するのはやめにしてください。

 

 

専門会議は6月中に中間報告、年内に最終報告をまとめる方針だそうです。

座長の東北大教授は(教育工学)「課題やデメリットを最低限に抑える方法を検討したい」とのこと。

 

なんて後ろ向きなコメントでしょうか。

デメリットを検討ですか?

デジタル媒体を使いこなせる能力を育てることのメリットはわかってないようですね。

 

「教育工学」とは、社会を発展させるための能力を教育がどう育てていくのか、デザインし試し、結果を見、直し、試し、進化させていく専門分野だと思ってました。

ちがうみたいです。

 

 

そんな日本の教育に比べると、うちの生徒たちのこれからの能力の開花がこの上なく楽しみです。

最先端のデジタル教育を経た生徒たちは、世界レベルのカナダの教育でも見事に通用することが証明されています。

 

さて、世界一流の能力を引っさげて、カナダに乗り込みましょう!

My Students!

 

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