大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「Japanese schools like testing more than learning. 日本の学校は学ぶよりテストをするところ。」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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Japanese schools like testing more than learning. 日本の学校は学ぶよりテストをするところ。

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迷子になった日本の教育 2015-06-26 16:49

日本の学校は実にテストの多いところですね。

今は期末テスト真っ盛り。

この間中間テストが終わったところなのに。

 

その間には学力テストだなんだかんだ。

おまけに夏休みに入るとまたテスト。

 

普段の授業と何が違うの?と不思議な夏季講習とやら。

夏季講習の最初と中間と最後にもまたテスト。

 

もっとびっくりするのが。

ほぼ毎週末土曜日日曜日にはなんちゃら模試。

しかも生徒がお金を払って受ける。

いやほぼ強制的に払わされて受けさせられる。

 

生徒たちはこんな悲鳴をあげています。

 

「テストが多すぎて勉強する暇がない!」

 

なんというパラドックスでしょう。

テストテストと生徒に押し付けている教師たちは一体どんな目的でテストテストと生徒を追い詰めているのでしょうね。

 

日本の教育の大きな謎です。

生徒たちはぐったり疲れ切って、全く自分から動機付けする学習のためのエネルギーは残っていません。

抜け殻みたいです。

 

かたや、カナダの高校で勉強中の生徒からはこんなレポートが届きます。

 

「スタインベックの小説 Of Mice and Man を読んでいます。 その中で登場人物のあるセリフがどうそれからの場面に影響を与えているか、人物描写、背景描写、歴史描写もリサーチし、自分の経験と合わせてエッセイを書く宿題が出ました。」

 

「カナダの移民法の歴史についてクラスで話合っています。 カナダが多民族国家を目指し、移民受け入れを始めてから今までに多くの法改正がありました。 つい最近もFamily Class 永住ビザについて大きな変化がありました。 自分の日本人としてのルーツから、この歴史をどう捉えるか、リサーチし、プレゼンすることになりました。」

 

「English のファイナル試験がありました。 1時間でエッセイを書く問題です。 人が自信をつけるためには自ら進んで困難をみつけ、挑戦することは必要かどうかがテーマです。 The Test という詩を読み、その内容と、自分のこれまでの経験、観察からの見方を必ず含める必要があります。」

 

生き生きと報告してくれます。

時間はかかるし、うんうん考える必要がありますが、楽しくて仕方ないみたいです。

 

日本のような意味も脈絡もない丸暗記のテストではなく、自分でリサーチし、考え、過去の経験を思い起こし、自分の言葉で書いたテストは、そのまま自分の財産になるからです。

脳にずっと残ります。

脳が喜び、自信につながります。

 

そこから、また次なる挑戦への自己動機が大きく膨らみます。

 

夏休み?

もちろん、完全休養と冒険です。

9月までは全く自分だけの時間。

 

次の学期への経験作りを楽しむ時間です。

 

 

カナダだけでなく、先進国のほとんどはこんな教育方法です。

日本はなぜいつまでも科学のない役に立たない「勉強よりテスト」ばかりやっているのでしょうね。

 

クリティカルシンキングを使って理由の仮説を立ててみました。

 

1)  日本の教育の目的は、若者から自ら学ぶ意欲を奪うこと。 そうすれば、社会に出ても文句を言わない、考えることのできない従順な労働者として働かせることができる。

 

もしこうだとしたら、キムジョンウンも真っ青。

 

2) 教師に能力がないので、丸暗記の事実のみを書く単純なテストの採点しかできない。

 

なるほど、教師の仕事の質に、教育が合わせているということですね。

 

3)   政府の役人、学校の教師は、昔学生時代に先生の言うことを聞くまぁ良い子だったので、言われるままテストを頑張ることがなぜいけないのが、さっぱり見当がつかない。

 

従って現状維持。

 

ま、どれを取っても、この日本の教育の惨状は変わりそうもありません。

政府はまたまたこんな決定をしましたよ。

2019年から、全国の中学3年生を対象に英語能力テストを実施する。。。そうです。

 

日本人のあまりの英語能力の低さに少々パニック気味の政府が考えた策。

「読み」「書き」「聞く」「話す」の4部門のテストだそうです。

ただ。。。「書く」「話す」を評価できる人材の確保が課題だそうです。

 

やっぱり。。。

 

実はそれよりも恐ろしい問題がありますね。

英語指導のHow が全く確立されていないこと。

現場の教師たち、進学塾の講師たち、みんな古〜い暗記の英語しか教えてないということ。

 

それすら成り立ってないまま、テストしてどうするんでしょう。

 

やっぱり、「日本の学校は学ぶよりテストをするところ」だと確信してしまいました。

 

 

余談ですが、教育レベル世界最高のフィンランド。

テストはありません。

課目も分かれていません。

すべてを総合して自分から挑戦できる脳を育てています。

 

 

日本の高校生、中学生のみんな。

学ぶことのできない日本の教育はみんなが生きている間には変わりそうもないですね〜。

 

大切な一回切りの人生、自分から挑戦してみたい人。

カナダにおいで。


 

あなたの潜在能力が最大に開花するよ。

 

Come Join Us in Canada!!

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Virtual Teaching を駆使し、 カナダの小・中・高校の教育課程を基にした指導をしています。

クリティカルシンキングの能力をつけた生徒は「カナダの小さな町での留学・ボランティア」で自分本来の能力を発揮中です。
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