大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「教育の先には何がある? -迷子の日本の親たち」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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教育の先には何がある? -迷子の日本の親たち

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クリティカルシンキング 2015-02-16 17:39

Super World Club Hangout – Machiko と親たちの雑談会。

分析コラム第2弾です。

 

生徒たちに教えるクリティカルシンキングの手法を使い、親の悩みを表面化することが出来たかも知れません。

 

決して「理想」とは言えない日本の学校教育の「現実」を受け入れるべきか、また受け入れないとしたら、どんな選択肢があるのか?

親たちの悩みは続きます。

 

学校の言うまま、子供のお尻を叩いて良い成績を取らせ、良い大学に入れる。

でも、その先には何がある?

 

子供の個性を伸ばすことを優先し、好きなことをみつけさせる。

でも、どうやって?

そして、それって。。。主流からはずれて失敗した大人になるのでは?

 

 

どう育てるべきか、迷っている親たちの、またしても「理想」と「現実」ジレンマが浮かび上がって来ました。

 

 

その迷いの原因は?

またしても、クリティカルシンキングで言う「定義」の欠如です。

 

全く「定義」のないまま、既成の「型枠」を目的にするから、わけがわからなくなるんだと思います。

すべての子供に合う「型枠」なんて存在するはずありません。

自分の子供に一番合うユニークな道筋を一緒にみつけ、そこを歩んでいく子供を後ろから助けていくことが親に出来る最大のことだと感じます。

 

 

Hangoutに来てくださったお母さんたちにこんな質問をしてみました。

 

「子供が25歳になった時、どんな大人になっていてほしいですか?」

 

これが明確にあると、そこに到達するためにはどんな教育が一番適しているのかも明らかになるはず。

 

教育の先に何を求めているのかの「定義」なしでは、教育の方法など選べるわけもありません。

なんでこの子にこの学校を選んだんだろう。。。? と、不思議に思うことも多いです。

「定義」があってのことでしょうか。

 

「定義」がないと、子供に大きく影響のある親の態度もうやむやになり、子供までもが完全な「迷子」になってしまいます。

子供が目標を持って進めない大きな理由になると思います。

 

 

質問後感じました。

日本の親にとって、極めて難しいというより、恐らく考えたこともない質問だったかなと。

 

そこで、私から私の「定義」を。

 

生徒は、私の子供ではありませんので、教育者としての「定義」を。

「25歳の時、どんな能力を備えた大人にするための教育をしているか」の定義を話ました。

 

「クリティカルシンキングを運用出来、自分の意見を持ち、それを母国語である日本語と英語の両方で発信出来る大人。」

 

【小学校で英検2級!】 【外国人と英会話!】 【なんちゃらゼミで英語漬け!】 【医学部現役合格!】 など、刹那的な「目的」で教えているわけではありません。

 

もし25歳になった時に英語でクリティカルシンキングが出来ないのなら、英検2級なんてなんの自慢にもなりませんよね。

「英語下手の日本の大人」のひとりになってしまうだけです。

笑ってしまいます。

 

何のための教育でしょうか。

7歳の時に「英検持ってるんです。」と、17歳のときに「有名大学に合格しました。」と、ただ単に親が自慢することだけが教育の「定義」のようにも思えます。

 

 

「25歳に、つまり大人になった時、クリティカルシンキングを運用出来、自分の意見を持ち、それを母国語である日本語と英語の両方で発信出来る人間。」

 

自分の子供をこんな人間にしたいという親たちの応援に支えられて、Super World Club 大澤眞知子、Robert McMillanの指導は大きな成果を導き出す潜在能力を持っています。

 

「定義」を共有せずには、指導する私たちと親との共同作業は決して完成しませんから。

 

 

かなり前にこんな生徒を教えました。

父親は小さな町にある歯科医。

有名大学を出たことが自慢だったと記憶しています。

 

中2の息子。

創造力いっぱいで、前向きでとても魅力のある少年でした。

16歳くらいから伸びるなと、彼の潜在能力を期待していたのですが、父親の鶴の一声で止めさせられてしまいました。

 

学校の成績が伸び悩んでいたそうです。

学校で一番になり、歯科医になるための大学に行き、医院を継ぐことが彼に課された使命でした。

それを達成させるために、毎晩父親が木刀を持って勉強を見ていたそうです。

 

その子は果たして歯医者になったんでしょうか。

いや、そんな創造力も持った少年の一生を、小さな町の診察室に閉じこめることが父親の「定義」だったのかなと、今でも思い出します。

 

 

上記の「定義」

「25歳に、つまり大人になった時、クリティカルシンキングを運用出来、自分の意見を持ち、それを母国語である日本語と英語の両方で発信出来る人間。」

 

これを達成するための必須の資質、「好奇心」「冒険心」「勇気」「型にはまらない考え方」などを奨励する意味を込めて、Super World Club には Jolly Roger の海賊旗を飾っています。


 

クリティカルシンキングを奨励するカナダ国旗の横に。

 

Go Students Go!!

そして

Go Parents Go!!

*************

カナダの小・中・高校の教育課程を基にした指導をしています。
クリティカルシンキングの基本が出来た生徒は「カナダの小さな町での留学・ボランティア」で自分本来の能力を発揮中です。
Super World Club(大澤眞知子、Robert McMillan)

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