大槻 圭将
オオツキ ケイショウおすすめコラム
A134.上質なレジデンスの見分け方。素材編(フローリング)
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良いレジデンスが持つ独特のしっとり感や重厚感。
この上質な空気感の要因は、余裕のあるスペースデザインや使われている素材、住人のクオリティー等々。
その中でも今回は内覧時にすぐ使える「フローリング素材の見分け方」についてお話します。
どーんと存在感を放つフローリングとそうでないフローリングの違いは、「単層(無垢)か複合フローリングか」です。
厳密に言うと最近では表面を無垢にしている上質な複合板もあるのですが、ここでは一般的なところをざっくりで。
字の通り単層フローリングは厚さ20mmのまさに一枚板で、それを床に一枚一枚張ったもの。(床暖房の上に張るものは18mm)複合フローリングはベニヤ合板の一番上の表面に厚さ0.25mmのフローリング素材を張り合わせたもの。
見分け方は簡単で、複合はよく見ると板が一枚一枚独立しておらず、だいたいは303mm×1820mm、もしくは150.15mm×1820mmのパネルになっています。
板の縦ラインではなく横ラインに注目すると、「あ、あみだくじ的にジグザクしていた横ラインが横一列で揃っている」とわかります。
あと、冬場は乾燥するので、一枚板の単層フローリングは継ぎ目が広がり不規則なガタが多少ます。
値段が違うだけに、やはり単層無垢の方が断然「あの空気感」があります。
木の香りを感じつつ、使い込んで出てくる味も本物ならでは。
冬の朝に裸足で感じる質感はさらにわかりやすく、単層無垢は木の優しい暖かみがあります。
少し乱暴に言うと合成皮革ではなく上質なタンニンなめし革、といった感じでしょうか。
高級賃貸という言葉で様々なレジデンスがひとくくりになっている昨今ですが、実際はピンキリです。
素材にも注目をすると、レジデンス探しがもっと楽しくなるかもしれません。
次回は「石」についてお話します。
*写真は「グロブナープレイス神園町」フローリングの存在感が温かい、素敵なレジデンスです。
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