（質問）

高校3年です。小学校低学年の頃から反対咬合で矯正をしていたのですが、通院の頻度が1ヶ月に一度から半年に一度になったとともにやめてしまいました。身長も170cmまで伸びたこともあり、酷い反対咬合だったにしてはよくなったらしいです。しかし、写真でもわかるようにその矯正で歯を動かしたせいなのかわかりませんが、歯の中心がズレてしまっています。これはまた矯正するしかないのでしょうか？私自身の感覚として顎ごとズレているような感覚があるのですが、そうなると外科手術しかないのでしょうか？

（回答）

写真だけで判断するには限界がありますが、前歯の反対咬合は矯正治療だけでも治るでしょう。外科手術の必要は無いと思います。

改善の程度に限界はあると思いますが、歯の中心のズレを治すには前歯だけの部分矯正も可能かもしれません。
部分矯正で治せれば、歯を動かす期間は1年以内、もちろん外から見えない裏側（舌側）矯正で矯正可能です。
上顎前歯のみの矯正を選択する場合は、費用は基本料30～40万円、装置料0～15万円の
合計となり、チエック料もいれて総額35 ～55万円程度になります。
装置料は外側のメタルの装置は0円、セラミックは5万円, 裏側（舌側）矯正は15万円です。
上下の部分矯正をする場合は、上下の基本料は50万円、装置料はメタル装置が0円、セラミック装置が5万円、
裏側（舌側）矯正は15万円の追加料金がかかります。

ただし、一般的には、矯ｆ正だけで受け口治すには、第一小臼歯（糸切り歯の後ろの歯）の抜歯が必要と思われます。
歯の中心がズレてしまっていますから、右側1本の抜歯だけでも良いかもしれません。
この場合、少なくとも下顎全体の矯正が必要で、下顎全体の矯正の基本料は50～55万円＋装置料8～25万円となります。
またこれに検査料、調整料そして保定装置料など10万円程かかります。
ただし上顎の矯正も同時に行う必要がある場合は、20～50万円程の追加費用がかかります。

期間は全体矯正では歯を動かす期間が歯を抜く場合は2年です。また、保定期間は歯を動かした期間と同じだけかかります。

いずれにしても、しっかりとした検査・診断をした上で、ご本人の希望にそった治療方針を決定すべきだと思います。
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