小松原 敬(建築家)- コラム「失敗しない家を建てる時の基礎知識(1)」 - 専門家プロファイル

小松原 敬
富士北山の木で家を建てませんか

小松原 敬

コマツバラ タカシ
( 神奈川県 / 建築家 )
一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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失敗しない家を建てる時の基礎知識(1)

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失敗しない家を建てる時の基礎知識 2010-07-28 20:37

いろいろなご質問を見るたびに思うのですが、「家」はもっとも身近なものでありながら「家造り」に関する体験としての知識は昔より少なくなっているように思います。
昔は家を建てるプロセスがゆっくりして目に見えるものだったのですが、今はスピードが早くなりさらに工事途中の姿を表に出さないようになっている為に、体験が少なくなってきている事がその原因のように思います。

できてしまうと構造は綺麗に覆い隠されてしまうので、工場で大量生産する工業製品と区別がつかなくなっている方がほとんどです。家は大勢の職人さんや現場監督や我々のような建築士が、現場で手作業で作る一品生産品です。

家は何トンという素材を使って造り、延べ人数として非常に多くの人がかかわる人件費の固まりであるプロジェクトなのです。

私も学校で建築を学び、現場を見るまでは同じように思っていました。家を建てるプロセスや構造はまったく知らなくて、大工さんが魔法のようになんでも作っちゃうものだとなんとなく感じていました。理性的に考えればそんなことはないのですが、建てるプロセスを見たことがないので、感覚的にわかってなかったのです。

本来施主さんは、「家」を建てるというプロジェクトのリーダーです。施主さんが、様々なプロフェッショナルを雇ってプロジェクトを成功させるのが家造りです。ところが、家を建てようとする施主さんは建てようと思ったときにはじめてそのギャップに直面します。

プロジェクトをどう進めればよいのかわからない・・・。

そして、様々な住宅産業の中で翻弄されてリーダーの地位を失って「お客さん」になってしまうのです。家を「買う」と考えた時点ですでにプロジェクトリーダーの地位から滑り落ちて、傍観者になってしまっています。 

何回にわけて、この家造りプロジェクトをどう進めるか、を解説していきたいと思います。 昔から「家は3回建ててようやく満足できる」などと言われます。ゆっくりして単純だった時代であっても、プロジェクトを進めるのは難しかったのです。

昔より複雑な現代はもっと大変と思いがちですが、現代は様々なプロフェッショナルがプロジェクトをサポートする制度が整っています。それを上手に使うか使わないかで大きな違いが出ます。 そこを解説していきたいと思います。

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