大塚 嘉一
オオツカ ヨシカズ妻の人まね
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私の妻の魅力は星の数ほどありますが、その一つに人まねが上手、というのがあります。
まねをする相手は、タレントとか有名人だけではなく、身近な人も。話の流れに乗って、何の前触れもなく、やります。決して派手ではありませんが、その人の特徴を実にうまく捉えています。話す内容も、それなりに、本当に言いそうな内容となっています。相当、対象となる人物に肉薄しなければ、ここまでは似ないだろうというレベル。
実は弁護士も、依頼者なり、事件の相手なりに成りきってみることは、すごく大事です。どのような状況で、どのように感じ、どう考えたのかを想像してみることは、とても重要です。一度は、その人以上にその人になりきってみる。
ただ、そのままではだめです。次は、その人物を客観視します。これを、先輩弁護士から、「離」と言うのだと教えられました。あとで、禅で言われる言葉だと知りました。そして、法律講成を考えるのです。立場を替えたとしても通用する理屈かどうか。公平かどうか。
そうやって初めて、当事者の事情も踏まえた説得力のある主張ができるのです。
妻は、弁護士の養うべき能力の半分については充分、合格点が与えられます。
妻は、もし弁護士になっていたら、私の強力なライバルになっていたかもしれません。
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