〇〇小の大塚です。今日は、貴重な機会をありがとうございます。

　私は、〇〇区に来たのは、2011年です。都内の山手線の内側に、こんなに穏やかな場所があるんだとびっくりしました。子供たちも、みんなのびのびしているし、保護者がみんな素晴らしいんですね。子供たちを、みんなで育てようということが自然に行われている。

　遅まきながら、〇〇区の教育ビジョン「子が輝き共に生きる〇〇の教育」を読ませていただきました。素晴らしい言葉ですね。引き続き、〇〇区の特質が並べられていました。自然が豊かであること、名所旧跡があること、教育機関が充実していること。一つ抜けていますね。保護者が熱心で、能力のある人が多いと言うことです。これは、〇〇区の特質として考えていいことだと思います。

　区によっては、やる保護者がいない、ということで、PTA活動がない学校があると聞いています。そういうことを考えると、〇〇区というのは、素晴らしいところだなと思います。私の上の子は、PTAがない学校だったのですが、下の子が、こちらの〇〇小でお世話になって、PTAの素晴らしいことがわかりました。PTAは、自分の子だけではなく、他の子も一緒に、保護者みんなで育てる、そこに意味があるんだなと実感しました。

　PTAに入って、実際に活動してみると、PTAにはもっと素晴らしいことがあることがわかりました。それは、子供だけはなく、保護者である自分が成長できる、ということです。ここにいる二十名の会長さん方は、自分で手を挙げたか、押し付けられたか知りませんが、押し付けられたにしても、やると決めた以上は、一生懸命やる、有能な方ばかりです。例えば、黒を白と言いくるめちゃう弁護士とか、私のことなんですけど。皆さん、優秀で、会長会という会合は、すごく刺激的です。それぞれの様々なバックグラウンドからの発言に、重みがあって、一個一個がすごく貴重な意見です。PTAというのは、保護者本人も成長する場であることを、実感しました。入ってみて、初めて分かりました。

　〇〇教育長、教育委員の先生方と行政の方々にお願いしたいのは、〇〇区の特色は、自然、歴史、文化いろいろあったとしても、熱心で有能な保護者がいるということを、〇〇区の特色として、是非活かしていただきたいと思います。

　もうすでに行われているはずですが、例えば読み聞かせであるとか、職場を語るであるとか、職場に子供たちを呼ぶとか、いろいろと取り組みが行われていると思うのですが、もっともっとできるはずではないか。〇〇区の保護者は、教育資源あるいは文化資本といってもいいと思います。そういう観点からの取り組み、あるいは展望について、教育長にお示しいただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。