八納 啓造
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Q値をどう捉えると実生活で分かりやすいか?
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Q値を具体的にイメージする方法とは?
断熱性の1つの指針になる熱損失係数Q値ですが、一般的には分かりづらいかも知れません。しかし、これを「冬の間に暖房に使う光熱費がいくらくらいかかるか?」を1つの指針にすると分かりやすいと思います。
例えば、Ⅳ地域の次世代省エネ基準のQ値は2.7W/m2kですが、このとき暖房消費エネルギーは約66kWh/m2になります。
今ドイツで話題になっているパッシブハウスは暖房消費エネルギーが15kWh/m2です。次世代省エネ基準の1/4以下だということが分かります。
ちなみに高気密高断熱でない家では、家の中を全体的に暖める「全館空調」ではなく、各部屋で必要な部分だけを暖める「個別暖房」です。Ⅳ地域の場合は、その時の暖房消費エネルギーは33kWh/m2程度です。
※この33kWh/m2は標準的な数字です。
これでみると、個別暖房のほうが圧倒的に暖房消費エネルギーが小さくみえるでしょう。ただし、この個別暖房という方法は、先進国でも日本だけが採用している方法で、他の先進諸外国は基本「全館暖房」です。
「トイレの便座を電気で暖めている」と知って、他の先進諸外国では「!?」マークがつくくらい不思議な現象のように映るわけです。
個別暖房の消費エネルギー同等のQ値とは?
では、暖房消費エネルギーが33kWh/m2で押さえる事が出来るQ値はいくらでしょうか?Ⅳ地域の場合で、約1.6W/m2kです。
※ただし、ライフスタイルで消費エネルギーが違うので、±0.2ぐらいの誤差もあると思います。
※全館暖房と言っても、通常1階と2階を分けて使う場合は、この限りではないと思います。各階をそれぞれを暖房する場合は、Q値2.0程度でも同等だと実感があります。
1.6になるとようやくこれまで個別暖房で使っていた暖房消費エネルギーになるわけです。さらにもう少し考えていきます。例えば、次世代省エネ基準2.7の暖房消費エネルギーの1/3だとどれくらいのQ値が必要でしょうか?
答えは、1.3W/m2kです。暖房消費エネルギーが20kWh/m2ぐらいになってきます。パッシブハウスの15kWh/m2は少し及びませんが、予算とのバランスでⅣ地域なら、Q値は2.0→1.6→1.3がそれぞれの暖房消費エネルギーの目安にするといいでしょう。
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