シリーズ「住宅と庭」の話 (第2部)(その1)
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《住宅と庭・・・素朴な疑問から始まった・・・現実打開の建築論》
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「庭」研究から見えた!! 狭い敷地をのびのび暮らす・・・
目指すものは・・・都会の中のリゾートハウス
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【1話.狭小敷地でリゾートハウス・・・・「囲いの建築」論 活用・展開法 】
1-1◆外壁で囲い込む中庭と屋上庭園
狭いからこそガーデンライフ・・・庭を囲い込む都会の砦
敷地全体を大胆に囲って外からの視線を遮断して家の中と外をゆるやかにつなげる考え方。
都会の中でプライベートなアウトドアスペースを手中にする、まさに都会の中のリゾートハウス住宅です。
街を歩くと・・・庭を楽しみたくて大きな窓の付いた開放的な家を建てたのに道路から丸見えで落ち着かず、
結局窓にはいつもカーテンが掛かったまま・・・。
そんな残念な住まい方をしているお宅は決して少なくありません。
そこで考えた建築は、「囲いの建築」でした。
外からは覗くことの出来ない中庭と屋上庭園。「小宇宙」のようなプライベートガーデン住宅です。
街の中で、光と風を思いのままに・・・・。
視線を気にせず、南に向けて窓をいっぱいに開くことが出来ます。
三角トップライトのバスルームからタオル一枚の姿で夕涼み。このテラスでの冷たいビールは格別でしょう。
付近の建物の高さを調査して、囲いの壁の高さを決めています。このようなアングルで除かれる心配はありません。
白い壁の上には、青い空が広がっているはずです。
シンプルな外観。ガラスブロックの向こう側に小宇宙のような「都会のリゾート」があるとは、とてもうかがい知ることは出来ません。