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最近の風潮として、ネット動画サイトに投稿した自分の動画がきっかけになって、その才能を世間に広める事が出来て、有名人としてブレイク（流行る）するケースが増えてきました。
今一番旬な人と言えば「ピコ太郎」さんですね。
世に出たのが年末近くだったら、流行語大賞は間違いなく「PPAP」に決まりでしょうが、年の初めにブレイクしてしまったので、年末の流行語大賞までそのインパクトが残るかどうか、どうなるでしょうね？

 昨日まで無名の人が、1週間後には世界的に有名になれる可能性がある世の中って、すごいですね。

アメリカのトップシンガー、レディーガガの振り付けの物まねで一躍人気者になった渡辺直美さんも、最近ではお笑い女芸人としてだけではなく、ネット写真投稿サイト「インスタグラム」では自分がモデルになり、それを閲覧するファンが日本で一番多い「インスタ女王」として人気に拍車がかかっています。

そんな渡辺さんが出演している洗剤のアタックのCMを見ました。
彼女の魅力は何と言っても、太っているのにキレのある動きでダンスを踊るところ。
そしてチャーミングなお顔立ちとファッションセンスかと思います。
このCMでもその魅力は全開で、大量の汗を流しながらガチなダンス練習風景を見せてくれています。
たぶん宣伝するのが洗剤ですから、どんな汗の汚れも落ちますよ！とアピールしたいのでしょう。

特に私の目に付いたのは、腋汗です。
わざと腋汗が目立つようになのでしょうが、わざわざ目立ち易いグレーのトップスで、しっかり目立っています。

それがカッコ良いのですが、女性がテレビでそこまで腋汗アピールするのは、渡辺さんとしては抵抗なかったのでしょうか？といらぬ心配をしてしまいます。


世間的には女性はかなり腋を気にしていて、脱毛はもちろん、消臭プレレー、腋汗パットと言う商品まで使って、何とか腋汗を目立たないように神経を使っていらっしゃる。
テレビ番組収録で、暑さと緊張から腋汗のためにブラウスに腋汗シミが出てしまった女性アナウンサーの様子が、大きくネット上で話題になってしまう位ですから、腋汗は女性にとって見せたくないもののようです。

このCMシリーズは、「汚れても挑戦室し続ける人を、アタックは応援します」とのコンセプトで、他に泥だらけで練習するサッカーの本田選手や、エプロンがソースまみれになっても一生懸命料理を作る安發シェフなどが起用されています。その雰囲気からして渡辺さんは別に「お笑い部門」で採用されているわけではないように感じます。


このCMは洗剤の宣伝ですが、頑張っている女性にとって、腋汗を「恥ずかしいもの」から「カッコいいもの」に既成概念を打ち破るメッセージを感じるのは私だけでしょうか？

アーティストにとって既成概念を打ち破ると言うのは大切な使命の一つではないかと思います。
渡辺さんはそうした意味でもアーティストと言えるのではないでしょうか？

女性を代表して、
緊張しながらも頑張る女性、
一生懸命汗をかいて頑張っている女性
を応援している気がします。

それはけして恥ずかしい事ではないと。

すでに「太っていたって、それはそんなに恥ずかしい事ではない」と言うメッセージを発信していた渡辺さんだったのですから、そうした意識があっても不思議ではありません。  人間ももちろん動物ですから、汗もかきます。
腋に汗腺があるのも何か理由があってのことでしょう。
＊　異性を惹きつけるフェロモンが出る汗腺があるようです。
＊  ただ、その匂いがきつくなってしまう事があるのは、個性と言う場合も在るでしょうが、不安や緊張などのストレスが原因である事が多いようです。
＊　食生活の偏り
＊　冷え性　（身体を暖めようと発熱し、腋からも汗が出る。この冷え症自体、緊張による血管の収縮が原因で起こることが多い）
つまり腋汗をかくのは人間と言う動物として、自然なのです。

が、 ストレスを抱えすぎてしまうことで、過度に腋から汗が出たり、匂いがきつくなってしまうわけですね。  
その汗をかくという当たり前のことなどを気にして神経質になり、それがストレスになる事で、余計に腋汗が問題になってしまうという事です。
悪循環ですよね。

何も腋汗だけにこだわって書いているわけではありません。

本来、そうであるのが自然な事であるのに、
まるで恥ずかしい事のように世間的な価値観が出来上がり、
それをなんとか無いことにしようと神経を使う事が多大なストレスになることって、
今の世の中多くないですか？

抽象的な言い方をあえてしますが、誰でも思い当たる事があるのではないでしょうか？
それでは自然な生き方を否定することになってしまうのではないでしょうか？
そんな風潮が当たり前になってしまっては、誰でも生き難くなってしまうのは当然です。

除菌、除菌！
脱毛、脱毛！
アンチエイジング、若見え！

段々、人は生き物である事を拒絶しようとしているかのようです。

美しくありたい、健康でありたいと思う気持ちはもちろんわかります。
私だって少しは気を使います。

でもちょっと強迫的な傾向になっていませんか？

ここで一旦話を渡辺さんに戻します。
渡辺さんは他のCMで生声で歌を披露しています。
お笑いを軽く見るわけではありませんが、芸人からまた違うステージに移行しようと挑戦しているタレントさんなのだろうなという気がします。
人を応援している人は、人からも応援されるものではないでしょうか？ 続く