山本 雅暁(経営コンサルタント)- コラム「日経記事;『AI開発 異業種に商機 学習用画像や発注支援 ピクスタなど』に関する考察」 - 専門家プロファイル

山本 雅暁
起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

山本 雅暁

ヤマモト マサアキ
( 神奈川県 / 経営コンサルタント )
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
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日経記事;『AI開発 異業種に商機 学習用画像や発注支援 ピクスタなど』に関する考察

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経営戦略 インターネット・IT 2018-09-08 13:31

皆様、
こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

9月8日付の日経新聞に、『AI開発 異業種に商機 学習用画像や発注支援 ピクスタなど』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

当該記事の抜粋内容は、以下の通りです。
『異業種の人工知能(AI)ビジネスへの参入が相次いでいる。AIでは米グーグルなどデータ収集からAIの開発までを全て担う大企業が主流だが、市場の広がりを背景に画像データの販売など異分野から参画する企業が増えている。新たな技術やノウハウを持ち込むことで、AIの進化はさらに加速しそうだ。。。』

人工知能(AI)は、日々進化しています。大規模なAIのプラットフォームは、グーグル、アマゾン、アップル、フェースブック、マイクロソフトなどの米大手ITベンダーにより、強力かつ急速に、日常的に更新されています。

これは、AI活用にはベースとなる大量のデータが必要であり、上記米大手ITベンダーは、毎日大量データを収集できていることによります。

たとえば、グーグルの検索エンジンや翻訳エンジンは、毎日多くの人が活用していますので、データベースは日常的に積みあがっていきます。

アマゾンのインターネット通販サイトにも、毎日多くの人がアクセスしていますので、日常的にデータベースは積みあがっていきます。

これは、米大手ITベンダーが各分野で築いた強力なITプラットフォームをもっていることによります。

今から国内企業が、米大手ITベンダーと同じようなことを行っても、彼らのプラットフォームを破壊・再構築することは、一般的に難しい状況になっています。

一方、そのような事業環境下で、得意のソフトウェア開発力で、グーグルの検索エンジンの牙城に切り込もうとしている、東大発ベンチャーのプリファード・ネットワークス(PFN)のようなITベンチャーもいます。

PFNの場合、大手企業からの出資により、最新のプライベート・スーパーコンピュータ稼働して、深層学習の研究開発および関連技術の迅速な実用化、また、世界的な開発競争を勝ち抜こうとしています。

PNFほどではないにしても、米アマゾンのクラウドサービスなどを活用して、AIベースのサービスを開発・実用化している多くのITベンチャーや異業者からの参入企業が出現しています。

たとえば、本日の記事に出ているクラウドワークスは、「AI開発サポートプラン」サービスを2017年2月23日から始めています。
このサービスは、下記Webサイトに掲載されています。
https://crowdworks.jp/press/?p=7092

このサイトによると、クラウドワークスに登録されている120万人のクラウドワーカーを活用することで、短期間で大量データの処理・収集・評価の実施しています。

bot開発事業者に「自然言語処理技術向上のための5万件の教師データを7日間で収集・提供した事例」が掲載されています。

クラウドワークスの事例は、AIを活用するためのデータ提供支援になります。クラウドワークスと契約しているフリーランスに依頼することでデータ収集が可能になります。

以前は、AIを開発・実用化するには、自前で大規模なサーバーやデータセンターをもつ必要がありました。

現在、多くのITベンチャーは、アマゾンやマイクロソフトなどのクラウドサービスを活用して、AIを利用した各種アプリケーションサービスを開発・実用化しています。

ITベンチャーを含む国内企業は、米大手ITベンダーのようなプラットフォーマーにはなれませんが、AIを活用したアプリケーションソフト(翻訳エンジンなど)や、AIを実用化するのに必要なデータ提供支援などの周辺領域で事業化することが得意です。

今までは、AIという言葉が、一種のマーケティングや宣伝目的で使用されてきたことは、否めません。

しかし、AIの活用分野が確実に広がっており、その実需を取り込んだITベンチャーやIT企業が、AIの強みを活かしたアプリケーションサービスを着実に開発・実用化してしています。

今後、国内ITベンチャーやITベンダーが、AIを使いこなして、ますます多くの事業分野で、効率性向上や新規事業立上を実現していくことを期待しています。

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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