茅野 分(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))- コラム「問題解決療法(2)」 - 専門家プロファイル

茅野 分
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茅野 分

チノ ブン
( 東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医) )
銀座泰明クリニック 院長
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問題解決療法(2)

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2007-10-17 00:00

3代替可能な解決策の産出
問題に対し、できるだけたくさんの選択肢を考え、より良い解決策を得ることを目指します。それには「拡散的思考」(Guilford)や「ブレイン・ストーミング」(Osborn)を用います。これは「頭の中に嵐を巻き起こす」という名称の通り、固定観念にとらわれず、様々なアイデアをいくつも考え出すことです。この際、よりもが重要で、それらを分類したり、組み合わせたりすることにより、更なるアイデアを考え出すことができます。そして、意思決定するまでは、批判や評価を避け、自由な雰囲気の中で行うことにより、多くの解決策を考え出せることができます。

4意思決定
代替思考により得られた選択肢から最善の解決策を決めます。そのためには、それぞれのメリットデメリットを十分に検討します。基準は、問題を解決できる見込み、期待される心理的安定、要する時間や労力、自分や周囲への影響、などです。それには「収束的思考」が求められます。拡散的思考で得られたいくつものアイデアを、内容や時間の流れによりまとめ、より良いアイデアへ至るよう努めます。これらのアイデアも図や表にすると容易にまとめることができます。

5実施と検証
選択された解決策を実施し、結果を検証します。特に仕事や生活における「有効性」「実用性」に注目いたします。そのためには結果を客観的・具体的観察・記録すると効果的です。回数や時間、金額などを数値化するとより良いでしょう。

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