茅野 分(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))- コラム「ここぞで最大限の力発揮=北島の強さ、伝説の域に」 - 専門家プロファイル

茅野 分
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茅野 分

チノ ブン
( 東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医) )
銀座泰明クリニック 院長
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ここぞで最大限の力発揮=北島の強さ、伝説の域に

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2008-08-16 20:27

あたかも当然のように偉業を成し遂げた。競泳男子200メートル平泳ぎで北島康介(日本コカ・コーラ)が今大会2個目の金メダルを獲得。五輪の男子平泳ぎでは史上初めて、2大会連続で2種目を制した。計4個の金メダルは、ここ一番で最大限の力を発揮し続けた強さの象徴でもある。

「小学校のころ、あいつはその年の一番大きい記録会でベスト記録を出していた」。東京スイミングセンター(SC)で少年時代から北島を見守ってきた日本水泳連盟の青木剛副会長は、そう振り返る。狙った獲物は逃さない−。そんな資質は当時から表れていた。逆境や重圧の下で爆発的な力を出すことが少なくない。昨年8月の世界競泳(千葉)の1カ月前には、練習で泳いでいて左太ももの内側を肉離れ。完治していなかったにもかかわらず、北島と個人契約している企業が特別協賛する同大会に強行出場。自己記録と大差ないタイムで2種目に勝ち、大会の「顔」の役割を果たした。「期待されている以上は結果を残さないといけない」

北京五輪を控え、心身ともに充実している今年はすごみを増した。4月の日本選手権で自身が持つ200メートルの日本記録を5年ぶりに更新。6月のジャパンオープンでは、同種目で従来の世界記録を1秒近くも塗り替えた。

この大会、高速水着問題を解決させるため、五輪代表が各社の水着を試着。レース以外の要素にばかり関心が集まる風潮に、「水着が泳ぐわけじゃない」と指摘。そうした思いもバネになった。

昨年4月。東京SCで開かれた世界選手権の報告会。平井伯昌コーチは出席者の前で、「康介には、二度と現れないような選手になってほしい」とあいさつ。その言葉は現実のものとなり、25歳のトップスイマーは伝説の域に到達した。(北京時事)(2008/08/14-11:29)


真最中の北京オリンピックですが、北島康介選手の活躍は圧倒的でした。「有言実行」として周囲に明確な目標を伝え、自分を追い込みながらも、金メダルという最高の形を出しました。かなりのプレッシャーを生じたでしょうが、周囲を意識し過ぎず、自分に勝つ」ことを目指し成し遂げた結果だと思います。

勝気・強気な発言というのは実力が伴わず、空回りすることも少なくないのですが、北島選手の場合は自分の実力や立場などを十分に認識した上で行っていたのでしょう。マスコミ報道では派手な発言が目立ちますが、普段の行動を見ていると冷静沈着な側面にも気づかされます。

また強い精神力は、それを支える肉体・技術に支えられたものでもあるでしょう。4年間の地道な練習・努力に裏打ちされた肉体・技術が強い精神を導きます。明確な根拠があるからこそ、ベストを尽くせば勝てるという自信へつながったのだと思います。北島選手のようなベスト・パフォーマンスを発揮するにはどうすればいいのか、ご紹介してまいります。

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