田中 佑輝
タナカ ユウキ預金連動型住宅ローンのペイオフと債権・債務の相殺について
マネー 住宅資金・住宅ローン 2012/09/14 00:39お世話になっております。
某銀行の預金連動型住宅ローンでマンションを購入したいと考えています。
預金連動型住宅ローンには大変魅力を感じているものの、ペイオフ時のことが気になっています。
購入するマンションは、税制面等を考慮して、夫(私)と妻の共有名義にする予定です。
さて、仮に以下の内容で住宅ローンを借り入れ、併せて預金をしたと仮定した場合に質問があります。
夫 預金連動型住宅ローン借入額:2000万円、預金額:1500万円
妻 預金連動型住宅ローン借入額:1000万円、預金額:1000万円
【質問1】
とても失礼な話ではありますが、もし銀行が破綻した場合、妻の預金額(1000万円)は、ペイオフにより
全額保護されると考えてよいですよね?
【質問2】
もし銀行が破綻した場合、夫の預金額(1500万円)の内、1000万を超える500万円は保護されないと
思いますが、預金債権と借入金債務との相殺ができると聞いています。
この場合、預金額(1500万円)の内、1000万円まではペイオフで保護され、それを超える500万円と
住宅ローン借入額(2000万円)が相殺されるのでしょうか?
すなわち、預金額が1000万円残り、住宅ローン借入額が1500万円残る。
こうなると嬉しいです。
それとも、相殺時はペイオフは適用されず、単純に住宅ローン借入額(2000万円)と預金額(1500万円)が
相殺され、預金が0円、住宅ローン借入額が500万円になるのでしょうか?
こうなると辛いです。後者が正しい場合は【質問3】もお願いします。
【質問3】
住宅ローンとは別に以下のような預金連動型の不動産投資ローンの借り入れがあると仮定した場合、
夫 預金連動型不動産投資ローン借入額:1000万円、預金額:1000万円
夫 預金連動型住宅ローン借入額:2000万円、預金額:1500万円
妻 預金連動型住宅ローン借入額:1000万円、預金額:1000万円
夫の住宅ローンは泣く泣く全額相殺するも、不動産投資ローンの預金額(1000万円)をペイオフにより
保護することは可能でしょうか?
それとも、夫の住宅ローン、不動産投資ローン共に相殺されて、預金は0円になってしまうのでしょうか?
預金0円だけは何とか避けたいのですが・・・。
以上、お忙しいところ、恐縮ですがよろしくお願い致します。
ダークグリーンさん ( 東京都 / 男性 / 44歳 )
銀行が破たんした時 預金連動型住宅ローンはどうなる?
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こんばんは。アルファ・ファイナンシャルプランナーズの田中と申します。元東京スターの行員です。
下記質問に答えさせていただきます。
破たん時に銀行から通知が来て、ペイオフを使うか、ローンとの相殺をするかを選択することとなると聞いています。
銀行が破たんした場合、預金は住宅ローンの返済に充てることができます。
このケースでは、奥様の住宅ローン残債に対する1000万円の預金のほかにもう1000万円+利息までペイオフで保護されます。
破たんしたときにローンを預金で相殺せずに預金は残してローンだけを他行に移したい場合、預金残高は1000万円までが保護の対象となります。
預金として残す分は残すように選択をして、ペイオフを発動させる部分はそうするように指示を銀行に出せば問題はありません。そのため、ご主人とダークグリーンさん二人分の合計2000万円までは保護させることは可能となります。
不動産投資ローンでは、レバレッジをかけたいので、できれば無理な完済までは持っていきたくないですよね。その時は、そのローンを他行に移管させ、1000万円を預金として残すことができます。
注意点としては、以前に日本振興銀行が破たんしたときにペイオフが発動したのですが、その時は預金が返金されるまでに1年以上かかったそうです。資金繰りにはご注意を。
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評価・お礼
ダークグリーン さん
2012/09/23 10:51
はじめまして。大変丁寧にご回答いただき有難うございました。
今後ともよろしくお願い致します。
大変恐縮ですが、以下の点を再確認させてください。
もし破綻した場合に極力預金を無駄にしたくないのですが、「破たんしたときにローンを預金で相殺せずに預金は
残してローンだけを他行に移したい場合、預金残高は1000万円までが保護の対象となります」とのことですので、
【質問2】においては、「夫の預金額1500万円の内、1000万円までを保護し、それを超える500万円を住宅ローンと
相殺する」ことはできない、
すなわち、相殺を選択する場合は、預金保護の対象外となるため、「住宅ローン2000万円と預金額1500万円の
相殺となり、住宅ローン残債が500万円、預金は0円になる」との認識でよろしいでしょうか?
また、住宅ローンと不動産投資ローンは、別々の債務であるため、名義人は同じでもそれぞれで相殺をするか否かを
選択できると考えてよろしいでしょうか?
以上、お忙しいところ、恐縮ですがよろしくお願い致します。
田中 佑輝
2012/09/26 22:58
ご質問ありがとうございます。
休暇をいただいており、返信が遅れてしまいました。
まず、【質問2に】ついてですが、その認識で間違いありません。預金の全額を相殺する選択をした場合には、預金保険は関係なくなります。
次に、「住宅ローンと不動産投資ローンは、別々の債務であるため、名義人は同じでもそれぞれで相殺をするか否かを選択できるか」というご質問についてですが、二つ以上の預金連動型住宅ローンを保有している場合は、相殺をする順位があり、ローンの実行が先だった方を優先して預金連動させるはずだったと思います。
ちょっとうる覚えな部分がありますので、申し訳ありませんが、確認させていただき、明日再度ご連絡申し上げます。
明日までお待ちください。