以前にも書かせて頂いた事なのですが、運動で痩せるにはアスリート並みの運動量が必要なので非効率というのが私の見解です。何故なら人間の体は適応能力がありますので、運動をして最初の頃には効果が出ても、体は段々そのコンディションに慣れて行くという習性がありますので、基本「運動で痩せる」というのはあまり効率的ではないという事ですね。

現役を引退した私は、今はストレッチと散歩が健康の為の日常の運動になっていますが、その目的は「痩せる為」ではなく、体の血液とリンパの流れを良くする事により代謝を良くして太りづらい体質作りを維持するという事です。激しい運動などしなくても太らない体質を維持できているのは、やはり私の食生活(玄米や雑穀米と菜食をベースにした和食)にあると自負します。

運動の前に、まず「食生活の見直し」というのが健康的に痩せる為には欠かせず、又痩せる為には一番効果が出やすい方法です。そのベースを持った上で運動を取り入れるというのが一番「太らない体質」を作るコツだと私は自分の経験上思います。つまり食生活のバランスが取れていれば、運動をそんなにしなくても太らないという事でもあります。

私がお薦めするのは、玄米や雑穀米などを主食にし、副食は菜食を中心に魚介類を取り入れた食事を基本にして量を食べ過ぎない様にする事です。脂身や揚げ物、揚げ菓子や洋菓子など油を多く使う食べ物を控えて、できるだけ煮炊きする調理法で作られたおかずを作ったり選んで下さい。

パンや麺類、粉ものやお菓子など小麦粉からできたものや乳製品はとても太り易い体質を作りますし、精製された砂糖や人工甘味料、添加物や防腐剤などが入った食品や食材もできるだけ食べない様にします。味の濃いものも控えて薄味を心がける事も大事です。

ご参考までに「常食すると太り易い体質を作る食材」として私が実感するものは、肉類・乳製品・油脂(動物性・植物性)・小麦粉からできた食べ物です。そしてどんなに体に良いものでも過剰摂取は勿論太りますので、食べ過ぎない事も大事な要素になります。