大園 エリカ
オオソノ エリカ何か「行き詰まっている」と感じた時は、今までの「こうせねばならない」という価値観を捨ててみる
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皆様の中には、何かに「行き詰まっている」と感じられるという経験を持たれた方も多いのではないかと思いますが、そういう時、実は或る共通点というものがある様に私は思います。
それは、
★今までそのやり方で成功して来たので、同じやり方に固執し続ける。
★「こうせねばならない」という拘りから離れられない。
★何かを変えねばならない事には薄々気付いていても、今のままが楽なのでそれを選択する。
という様なものですが、これらに共通するのはいずれにしても「このままで何とかしたい」として、変化を避けているという事でしょうか。
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何かに行き詰まった時は、自分の中の何かを変える事で"流れを変える"という事が必要になるのと思うですが、多くの方は自分が持ってしまっている拘り(※これは実は自分では気付かない洗脳から来ている事も多し!)から発想の転換ができなかったり、
視野が狭過ぎて、流れを変えるほどの良いアイディアが浮かばないという事が多い様でございます。
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特に何かの専門家になると、その世界の色々なしがらみや決まり事というのに縛られて、自由に考えられなくなるという事も多くなって来ますし、結局今までに前例のある安全路線にしがみついてしまうという事も良くある事の様ですが、
やはり流れを変える=人の心を動かすというのは、頭で作られたものではなく、その人が心の底から「これがしたい!」という情熱を持った時であり、そこから生まれるパワーが大きくものをいうのではないでしょうか。
そしてもっと大事な事は、誰かが敷いてくれたレールの上を歩いたり、誰かが歩いた間違いのない道を歩いたり、誰かが守ってくれる道を歩むという事ではなく、その人独自のオリジナリティーというものが大事になるのだと思います。
つまりどの様な道でも、その人が独自の道を歩む"パイオニア"になるという事なのですが…。
( ・・) ~ ☆彡
パイオニアになる人から生まれる情熱が、一番人の心を動かします。つまりパイオニアの方にしか「旋風を巻き起こす」とか「世の中の流れを変える」という事はできないという事なのです。
そしてパイオニアになる方達には、共通する魅力というものがあります。
それは「これは自分にしかできないもの!」と自分を信じていて、自分のする事に誇りと喜びを感じていて、自分の感覚を大事に、自分に嘘を付かずに正直に「純粋にこれがしたい!」と思えるものをする事から生まれる情熱とパワフルさですね~。
こういう人とは私に取って「良い意味での我儘な人」でもあります。
(^^✿
ただそれには、自分の個性を自分で賢く知るという知性も非常に重要になりますが。(※自分のエゴが混じると、自分のしたいものと似合うものがズレる場合も私達には多々あるからです)
(^^ゞ
例えばこれは、そういう事を身近に感じさせてもらえた私の貴重な経験の一つなのですが、クラシックバレエの世界ではプリンシパルが一番上とされ、キャラクターダンサーはその下に置かれます。
ですが、実は「名プリマ」や「名プリンシパルダンサー」になるより、「名キャラクターダンサー」になる方が難しいと言われている事をご存知の方は、プロのダンサー含めてどのくらいいらっしゃるでしょうか?
特にバレエ後進国である日本では、キャラクターダンサーというものを軽んじる傾向があり、それ故魅力がないダンスシーンになってしまうという事が大半なのですが、
私のそういう価値観を覆したダンサーが、過去に一人だけおりました。
( ・・) ~ ☆彡
彼はルーマニア出身のプロダンサーで、器用に何でもこなす感覚とセンスを持った、非常に頭の良い天才肌のダンサーでしたが、キャラクターダンスのセンスが飛び抜けていて、それを自分でも良く知っており、
「僕は仕事として依頼されたものは何でもするけど、プリンシパルは正直つまらない」とも良く話していて、
普通はプリンシパルの役をもらう事に拘るダンサーが多い中、彼はキャラクターダンスを踊る役をもらうと本当にワクワクと心底楽しんでおり、
その彼の熱い情熱と、自分の踊りのセンスに対する自信と誇りが舞台での物凄い存在感となり、それがいつも主役を喰ってしまうほどの魅力的なオーラを放ってしまうので、
バレエにあまり馴染みのない方や、日本には大変多いバレエに全く興味を持たない男性の方(※こういう方は自分の身内が出演するから仕方なく観に行くという方が多いでしょうか)含めて、一瞬で観客を虜にしてしまうという現象を常に起こしたダンサーだったのでした。
\(◎o◎)/!
こういう例は、私は他に見た事が無かったのですが、私が彼を「この人はパイオニア・ダンサーだな~」と感じたのは、それまでに主役以上にキャラクターダンサーの方がカッコいいと思わせてくれる彼の様なダンサーが、私の中にいなかったからでありましょう。
彼の魅力は「枠にハマらない面白さ」にあり、その情熱から来る「男性らしいダイナミックさ」が男女問わず観るものに感銘を与え、常に観客の心を鷲掴みにしてしまったのでした。
(*^^*) ~ ☆彡☆彡☆彡
そして私が彼の踊りからいつも感じた事は、彼は持って生まれたラテン系の血から来る明るい性格&華の有る天才肌のダンサーではありましたが、
彼の魅力というのは、その持って生まれた華や才能のみからではなく、「ルーマニア」という国で育った彼の複雑な生い立ちから来るものも大きかったと私は思います。
環境というものは、人格を大きく左右する「魂の磨き粉」でもあります。
そういう意味で、彼は幼い頃に母を亡くし、若い内から姉を継母から守るという様な「大人」に成らざるを得なかった生い立ちがあり、早く自立せねばならないという環境もあり、
でもそれがダンサーとして舞台に立った時には、当時20代であったにも関わらず、老若男女問わず「カッコいい!」と観客を痺れさせる重厚感と存在感、或いは「明るい光を放つ存在」と成っていた様に思います。
「一度見たら、生涯忘れられないダンサーや舞台」というものがありますが、どの様なケースであれ、そういうものを感じさせてくれるのは、「パイオニア」として何かを生み出した方達なのです。
☆_(_☆_)_☆
ちなみにこういう存在感というのは、頭で計算して出せるものではありませんので、平和ボケしていてぬるま湯の中で守られて育った日本人ダンサーが敵わないというのは当然かもしれません。
何故なら舞台芸術というのは、その演じ手の「生き様」というものが顕著に現れるものでもあるからですね。
だから日本では「キレイだけどつまらない」と言われてしまうダンサーが多いというのも、そこから来ている様に私は思います。
変化を嫌い現状維持を好む人間、或いは自分の才能にかまけて「敷かれたレールの上にただ乗っかる様に生きるクールに冷めた人」が、人を感動させる事は難しいと思いますし、人の心に残る存在になる事も難しい様に思います。
人間とは肌で感じる生きものですから、「本物かどうか」というのは、その人の持つ「格」から感じ取るものだという事であり、そしてその「格=人格・霊格」というものは、それぞれ己で磨いて育てて行くものなのです。
歩む道はそれぞれ違っていても、私達は皆「それぞれの道でパイオニアに成れる」という同じ条件を宇宙から与えられている。だからこそ人はそういう存在に理屈ではなく「感動する」のだと思います。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
何かの流れを変えられる人というのは、人に影響を与えられるという人であり、そして本物と呼ばれる人達は自分の役割りと個性を自分で良く知っている「パイオニアの方達」であるという事をご理解頂けましたでしょうか?
パイオニアになる存在が常に自立していて自発的で能動的なのは、彼らのエネルギーが「自分の中から湧き出る情熱」から生まれるものだからです。
そういう人達は発想が自由なので、そうした躍動感や解放感が人を惹き付ける大きな魅力の一つになっているのです。
頭で作られたものは「こうせねば」というものが根底にある為、そこから生まれるパワーや喜びというものは半減致しますし、
型にハメられたものから受ける感動というものは、美しさは在っても「人の心を動かす」という所までには至らないという場合が多いというのは、そういう事ではないかと私は思います。
(一 一)・・・
人の心を動かす人とは、つまりは「自分の心を動かす人」でもあります。
何かに行き詰まった時は、その様な視野で自分を見つめ直してみると、今までとは違ったアイディアが生まれて来て現状を打破できるかもしれませんし、
自分が自覚していない洗脳から自分を解放してくれる様な、自分とは全く違う発想を持った人間からアドバイスをもらったりする事で、そこから打破のヒントを得らえる場合も多々あります。
何かに行き詰まったと感じる時には、自分の人生を今までとは全く違った発想でもって、斬新なアプローチを考えるという良い機会でもありますので、ビッグチャンスに気付く前触れという事でもあるのかもしれません。
…と、私の様な人間は思うというお話しでございました♪
(^^✿
人生を生き抜く力は、希望の光を自分の心に常に持つ事からしか生まれない気が致します。
希望の光とは「自分を信じる力」です~☆彡
(^^☀
人と同じ事をしていても、所詮は二番煎じなので、自分が真似をしたパイオニアの方には永遠に敵いません。
そして与えられる事と引き換えに、人から言われた通りに生きる事は、
安泰であっても本当の意味で生きる喜びは味わえません。
"(-""-)"
これは自分自身にしか分からない道でもありますが、
私はそのどちらも選ばない、私なりのパイオニアの人生を歩んで来ましたし、
これからもそういう道を選択し続けます。
それが自分がこの世に生を受けた意味だと私は思うからです。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡