大園 エリカ(クラシックバレエ教師・振付家)- コラム「「こんなに我慢して努力している」という人は、他人にも同じ我慢を強いる様になる」 - 専門家プロファイル

大園 エリカ
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大園 エリカ

オオソノ エリカ
( 東京都 / クラシックバレエ教師・振付家 )
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
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「こんなに我慢して努力している」という人は、他人にも同じ我慢を強いる様になる

- good

2014-12-26 06:00

今回のテーマですが、これは多くの方が無意識に行っている事かもしれません。《゚Д゚》!!

 

中には親が子供に対して、こういう関係を築いていらっしゃる方もいらっしゃいます。 (中にはそういう自覚を持たずに、それが「我が子の為」と思い込まれて、されておられる方もいらっしゃいます)

(^^;;

 

最近は人間が我儘になったのか、親御さんの中にも、こういう思いを持ちながら子育てされている方が非常に多い印象です。(・□・;)

 

そういう親御さんは、心の中で常に「どうして私だけが!」とか「こんなに我慢して無理をして頑張っているのに、誰も私に感謝しない!」と不満がくすぶっていて、常にどこかピリピリとしたヒステリックな空気感や暗い雰囲気を放つ様になるので、

 

そういう家庭環境の中で育つ子供達は、無意識に持たなくて良い「罪悪感」を感じて生きる様になり、

 

それがその子の人格に、大きな影を落としているという事ですね。

( ; _ ; )

 

 

そういう親御さん自身は、ご家庭を持った時には「幸せになれる」と思っていたはずなのに、まさかご自分がそういう思いになって行かれるとは、きっとどなたも思っておられなかったのではないでしょうか?

 

多分ご家庭を持つ時には、殆どの方がそういう事を想定してはいらっしゃらないので、

そういう「家事」や「子育て」、或いはそれと「仕事」との両立などに対しての「覚悟」というものをお考えになった事が無い (もしくは、甘く見ていた?) 方というのも多い気が致しますが、

 

その様に「私が努力し頑張る事で、幸せになれる」と信じて築いたご家庭が、いつの間にか「どうして自分だけが、いつもこんなに大変な思いをしているのだろう!?」という、被害者意識に苛まれて行く方達は、

 

この世の中、皆様は外にはお出しにならないだけで、実はとても多いのではないか?と私は感じております。

_(_^_)_

 

 

 

もし、親御さんがそういう思いにならずに、子育てや仕事をされておられるご家庭がございましたら、それはとても幸せなご家族です。(^^♪

 

多分、その様なご家庭は「与える喜び (教育含む)」や「子育ては大変で当たり前」という覚悟が親御さん自身の根底にあるので、

親御さんも大変な中であっても、親として、或いは人としての誇りや充実感を感じておりますから、子供も萎縮する事無く、親からの愛情を素直に感じて、温かいものも、厳しいものも、安心して受け取る事ができます。

 

その様に育った方が親になられた時は、きっとご自分の子供にも、自分が親からもらったものと同じ温かい愛情を、自然に注がれて行かれるのだろうなぁ!と、私は思います。

(^^♡

そういう家系やご家族は端から見ていても、とても気持ちが良く、周りにも自然に美しく温かいものが伝わりますから、拝見するこちらも幸せな気分になってしまいます♫

(^^♪

 

 

けれど、現実はこの様なご家庭は、そんなに多くないのが現状なのではないでしょうか?

 

 

人間は見栄っ張りな動物なので、ご自分の恥部 (ではないのですが、そういう意識がお有りになるから、お隠しになるのでしょう?) は、決して外にはお見せになりませんからね~。(笑)

 

実際は、家庭という「閉じられた輪」というものは、そんなに「健全で良いものだけしか無い」というのは、有り得ない事でしょう。(勿論「不健全なものだけでも無い」ですが)

 

どこのご家庭も、多かれ少なかれ、何かしらの負を背負っているというのが、シビアなこの世の現実なのです。

( ; _ ; )

 

 

・・・おっと、随分前置きが長くなりました~。(^^;

では、そろそろ本題へ参りましょう♫

 

 

もし親御さんが、「自分だけが何故、こんなに家族の犠牲になっているのか?」という感覚があると、頭では「我が子に幸せになってもらいたい」と思っていても、

 

実際子供が自分以上の「幸せ=自由」を得た様に感じると、親でも子供に嫉妬をするものなのです。

《゚Д゚》!!

 

私は「親というものは、無償の愛で子供を育てる」というイメージが有ったものですから、その現実を目の当たりにした時は、正直ショックでしたが、

 

でもそれは、自分に「我慢」や「犠牲」を感じている親の立場になって捉えてみると、

 

「なるほど。人間とは自分が満たされていないと、我が子に対してさえも、そういう思いになってしまうのか」という事が深く理解できるのです。

_(_^_)_

 

そして「人間とは、悲しい生き物なのだなぁ!」という事を思いました。

( ; _ ; ) ( ; _ ; ) ( ; _ ; )

 

 

親御さん本人にそのつもりが無く、一生懸命生きていらしたとしても、

「我慢」という "自由の無い世界" から子供に与えられるものは「犠牲」というもので、それは喜びを伴う「愛」とは、似て非なるものなのですから、

そこには、与える側にも、与えられる側にも、「喜び」というものが在りません。(^^;

 

そうなると最終的には、犠牲を強いられた様に感じる側が、「何故、私だけが・・・!」という被害妄想的な感覚に陥り、他人が自分より自由=幸せを得る事に不満に感じる=嫉妬する様になるので、

 

自分よりも自由を得ている様に感じる相手 (※これは家族に留まらず、その人の人間関係全てに及びます) に対しては苛立ち、嫉妬し、何をしていても不満に感じて来るのです。

 

人間は「我慢」をしながら、それを「思考」で誤魔化して生きていると、ご自分でも知らず知らずに、

「私も我慢しているのだから、相手もそうするべき」という感覚に (人によっては無意識に) なって行き、それがいつしかご自分の中のベースに成ってしまうものなのです。

 

これは、ご本人が無自覚な場合がとても多いので、そこが人間の怖い所なのですが、

ちなみにそれは、「思考」と「心」は別のものだという事が理解できた方しか、視えないものかもしれません。

_(_^_)_

 

 

 

人が相手に与えられるものは、ポジティブなものだけではありません。

 

皆、「自分の持っているもの」しか相手に与えられませんので、そういうネガティブなものをご自分が持っていたら、ご本人に自覚が有ろうと無かろうと、それを人に与える人間になってしまうのです。

(; ̄O ̄)

もしご自分が自覚し、「そういうものは与えたくない」と頭で思っていても、自分の中に有るものは、必ず外に出て来てしまうのです。

 

 

人間は自分の「本心」というものは決して偽れないので、「頭」で考える様に「心」を制御できるものでは無いのです。

これは皆様がお感じになるよりも、とても根深くて、自分ではとても自覚しづらいものなのです。

(; ̄O ̄)

 

 

ですので、本当はまずご自分を満たしてあげる事をされるのが良いのですが、

でも、もし本当にそれをお望みなのでしたら、ご自分の意識を変えないと難しいかもしれません。(^^;

 

 

この世には、何かや誰かから「評価してもらいたい」「感謝を与えてもらいたい」という不満を抱える人間で溢れている訳ですが、

残念ながらこの世には「与える事が先」「与えなければ、もらえない」というルールがあります。

 

 

もし他人から何かを得たいと思うのであれば、まず私達は自分から「与える」という事が無くては、受け取れない様にできているという、このカラクリを理解していないと、

 

自分の頑張りがいつも空回りする様な錯覚に陥り、いつも「こうなったのは、○○のせいだ!」という被害者意識しか得られない様になるので、

 

それは結局、ご自分がいつまで経っても、その苦しみの渦から抜け出せないという事になるのです。

( ; _ ; )

 

 

ですので「私は自分の人生を犠牲にして、○○の為にこんなにやってあげている」という被害者意識をまずお捨てになり、

「誰のせいでもない。自分が選んで来た人生なのだ」という自己責任の自覚をお持ちになる事が、そこから抜け出す第一歩になります。《゚Д゚》☆彡

 

「自己責任」を持たなければ、人間は「覚悟」というものが持てず、

「覚悟」が無ければ「自発的・能動的」という、自分からエネルギーを生み出せる「大人」の人生になって行かないのですね。

 

 

エネルギーというものは、人からもらうものではなく、自分から生み出すものが本物です。☆彡

エネルギーを「誰かからもらおう」という生き方をされている方は、年中満たされない思いに駆られる事になるので、いつも疲れ果てているのです。

だからヒステリックであったり、鬱になったり、イジケて意地悪な気持ちになったりと、不毛な所でエネルギーを消耗してしまうのです。

( ; _ ; )

 

 

人生を「我慢」という受動的なもので捉えず、大変で当たり前という「覚悟」を持って、能動的に何事も取り組まれて行く事が、ご自分を「犠牲者」にしない生き方、強いては「ご自分を大事にされる生き方」に繋がって行くのだと、私は思います。《゚Д゚》☆彡

 

ですので、どうか皆様、まずはご自分を大事にされて下さい。

_(_^_)_

 

 

「こんなに私は頑張っている!」と、自分の容量以上の家事や仕事を「完璧」にされて、ピリピリした空気を放つ、暗く不機嫌で疲れた親よりも、

「こんなに大変なので家族も協力して欲しい♫」とか、「オーバーワークになって、とてもシンドいから、ちょっと手を抜くね♫」と、家族に素直に言える「完璧でない」明るく穏やかな親御さんの方を、

 

もしかしたら、ご家族は望まれておられるのかもしれませんよ~。(^^;

 

 

 

もしご自分のご家庭の空気感に、その様なネガティブなものを感じておられるならば、

自分の「こうあらねば!」という思い込みを、ご自分の為にも、強いてはご家族の為にも、一度見直されてみる事を、私はお勧め致します。

(^^ゞ

 

ご自分を楽にされれば気持ちにも余裕ができて、周りの方達も大事にできる様になって行きます。

そういう方が結果、「人から喜ばれる人」「感謝される人」に成れて行くのだと思います。

《゚Д゚》☆彡

 

ぶっちゃけ(下品で失礼!_(_^_)_ )、それが、あなたが不機嫌になるほど求めている、ご自分の「本当に欲しいもの」なのではありませんか?(笑)

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

 

 

夜になる寸前の夕闇も、又とても深淵で美しいですね♫

(^^♪

 

 

 

 

周りに流されずしっかり自覚して、自分の人生を「自己責任」で歩む意識は、自分の為にも、強いては周りの方達の為にも、とても大事な事だと私は思います。

《゚Д゚》☆彡

 

「自己責任」が無く生きるという事は、自分以外の誰かに自分の人生を委ねて生きる事であり、

それはまるで、目隠しをしたまま「こっちが良い」と誰かに手を引かれ、連れて来られた場所で目隠しを取って目を開けた時、「こんな所に私は来たくなかった!!」と文句を言うのと同じですね。

 

委ねたのは自分なのですから、文句をいう資格はご自分には無いのですが・・・。

(^^;;

 

そういう方は最終的には「自分の人生は、一体何だったのだろう?」という思いに駆られて、精神を病んで行く事にも繋がります。

《゚Д゚》!!

 

世間や家族から求められる「優等生」でなくても良いから、

人に与える時には、「自分がしたくてしているのだ」「自分が選んでしているのだ」という自己責任の元、自分を「能動的に与える」方の方が、幸いです。

《゚Д゚》☆彡☆彡☆彡

 

 

ご自分の「自由意思 = 自分で納得する自分の人生 = 自分を被害者にしない人生=誰かを加害者にしない人生」を生きる方の方が、結果はどうであれ、人間として絶対幸せなのだと私は思っているのです♫

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

 

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