荒川 雄一(投資アドバイザー)- コラム「「日銀の日本国債保有、ついに3分の1超える!」」 - 専門家プロファイル

荒川 雄一
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アラカワ ユウイチ
( 東京都 / 投資アドバイザー )
IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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「日銀の日本国債保有、ついに3分の1超える!」

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お金の基本 2016-07-01 14:08

こんにちは!

さて、2016年3月末時点における日銀の日本国債の保有高が、

前年比32.7%増加し、ついに364兆円となりました。

残高全体に占める割合は、過去最高の33.9%となり、

3分の1を超える水準です。

 

2016年3月時点の保有割合を観ると、

日銀    33.9%

銀行・農協 22.3%

保険・年金 23.0%

公的年金   4.9%

家計     1.3%

海外    10.2%

などとなっています。

 

上記の構成比から、以下の3つのことを指摘しておきたいと思います。

 

1.紙幣を発行する中央銀行が、

国の借金の3分の1以上を保有している

2.海外の保有比率が10%を超え、

将来の金利上昇(国債暴落)のリスクが高まっている

3.家計は1.3%だが、銀行や保険、年金などを通じて、

大多数の日本人が間接的に大量の国債を保有している

 

日銀による国債保有比率は、

今後50%を超えるのではないかという見方もあります。

とはいえ、永遠に買い続けることはできません。

このまま日本の財政悪化が深刻化すれば、

どこかで日本国債の“信認”が低下します。

 

その時、外国人投資家は一斉に投げ売りに転じる可能性大です。

そうなれば、国債は暴落、金利が急上昇することとなるでしょう。

そして、国債を直接保有していなくとも、

国民はその影響から逃れることはできないということです。

 

いまや、10年物の国債は-0.215%という

“マイナス金利”に陥っています。

そして、20年物債は0.08%、30年物債は0.095%と、

過去最低利回りを更新し続けています。

しかしながら、この異常な状態が、永遠に続くことはあり得ません。

 

問題は、それがいつ“反転”するかです。

その時期がいつなのかは、正直誰にもわかりません。

 

この数年、悪化し続ける日本の財政を見るにつけ、

いつも同じことを言っている気がします。

イソップ物語の「オオカミと少年」のようです。

実際に、私の心配が杞憂で終われば、

日本にとっても、国民にとっても、

それに越したことはありません。

 

ただ、今後、発生が危惧されている南海トラフ地震同様、

激震に対する“備え”だけは、私はしておきたいと思っています。

 

それでは、今週末も世界が平和でありますように!

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