荒川 雄一(投資アドバイザー)- コラム「「スイスで、無条件に月28万円支給!?」」 - 専門家プロファイル

荒川 雄一
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アラカワ ユウイチ
( 東京都 / 投資アドバイザー )
IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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「スイスで、無条件に月28万円支給!?」

- good

お金の基本 2016-05-06 09:53

こんにちは!

さて、久々に「えっ」というニュースを目にしました。

 

スイスで、無条件に全住民に毎月一定額を支給する

「最低生活保障」の導入に向け、

国民投票が行われるとのことです。

 

内容は、年金や失業手当などを廃止する代わりに、

無条件に大人月額2500スイスフラン(約28万円)、

子供625スイスフランを支給するというものです。

 

推進派の主張としては、

「誰でも、生活の心配をせずに自己実現に挑める社会」

ことを挙げています。

それに対し、反対派は、

「勤労意欲の低下」などを理由に挙げています。

 

また今回の提案では、

人口の約25%を占める外国人の受給資格が、

はっきり示されていません。

仮に受給可能とすれば、

低所得の外国人の移住が増加する可能性があります。

逆に、スイス国民だけに限定すれば、

外国人の差別制度と批判も出かねない状況です。

 

投票は6月に行われますが、

今のところ政府や経済界は、反対の姿勢を示しています。

 

この「最低生活保障(ベーシック・インカム)」は、

貧困対策に有効とされ、スイスのほか、

ヨーロッパを中心に検討している国々があります。

 

ただ、財源をどうするかが、最大の課題と言えます。

厚い社会保障や年金制度を持つ北欧など、

人口がさほど多くない国であれば、

導入も可能かもしれませんが、

人口の多い国での実現性は、難しいといえるでしょう。

 

日本においては、ただでさえ、

「社会保障費の増大」、「財政悪化」が問題となっているため、

ベーシック・インカムの導入は難しいと思いますが、

もし、日本で国民投票が行われたら、

「あなたは、賛成ですか?反対ですか?」

 

これも国の将来(ビジョン)を決める大切な決断です。

自分の“意思表示”は、

いつでもできるようにしておきたいものです。

 

それでは、今週末も穏やかな日々となりますように!

 

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