納谷 新(建築家)- コラム「ファサード/野川の住宅」 - 専門家プロファイル

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ナヤ アラタ
( 建築家 )
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ファサード/野川の住宅

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野川の住宅 2006-04-26 15:31
この住宅は、雛壇状の分譲地の一画に建っています。近隣住戸からは、見下ろされるような位置にあるため、周りの環境(住宅)とプライバシーの関係をどのようにするかがテーマとなってスタートした計画です。

南の前面道路側からは、申し分のないくらいの日射しがある反面、近隣住民の生活導線ともなっているため、あっけらかんとした開口では、結局カーテン閉めっきりの使い切れない窓となるでしょう。

そこで我々の計画では、インテリア側に吐き出しの大開口を取り付け、その前に中庭を置き、さらに手前にはオブラート状にポリカボネートの膜を用意しました。こうすることによって、南の強い日射しは柔らかく変換され、道路側からの視線もさえぎり、プライバシーも確保することができました。

また2階では、横長の窓を取り付けると、近隣住戸から部屋全体を見渡せるようになるため、縦長の窓にすることで外から見える場所を限定しながら、採光を確保しました。つまり個室の中でもパプリック的な場所とプラバシーの強い場所ができるわけです。

このようにして野川の住宅のファサード(家の顔)は考えられていったわけですけれども、もう一つの顔、屋上(頭?)に見える円筒は何でしょうか?今後明らかにしていきたいと思っております。

カテゴリ 「野川の住宅」のコラム

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