対象:住宅設計・構造
線路脇40センチに新築予定です。
在来工法の木造2階建てです。
いろいろ調べた結果と自分の希望もあり、寝室を1階にもってきて、2階にリビング・ダイニングキッチンを予定しています。
工務店さんの説明によると、断熱、防音のため、断熱材を通常よりも多くして頂けるそうなのですが、ドアやサッシはどの程度を設置したらよいでしょうか。
予定としては、トステムのドア:プレナス、サッシ:デュオPG(寝室のみシンフォニー)です。
以前国道脇のマンションに住んでいたことがあり、そのときも最初は気になっていた自動車の音も、次第に気にならなくなりました。
今回も実際は慣れれば大丈夫なのかなと思いつつも、防音のレベルが例えばテレビの音や会話が聞こえにくい、電車の音が気になって寝つきが悪い、は困りますので、普通の住宅地レベルとしてアドバイスいただければと思います。
ちなみに2重サッシ、3重サッシも考えましたが、コスト的に諦めました。
桜猫さん ( 千葉県 / 女性 / 38歳 )
回答:4件
ご家族と認識し合うのが大切ですよ
他の建築家の方も答えているのでそれ以外のところで
お答えします。
線路脇に建てられるということですが、音の問題以外に、
振動の問題等も考えられます。電車の往来の頻度にもよ
りますが、電車が通過するときは、家自体が揺れること
も考えられます。
1階のほうが比較的揺れは少なく、2階は1階に較べて
揺れやすくなります。
地盤の問題もあり、木造住宅の場合は、揺れ自体を止める
ことはかなり難しいので「ある程度揺れる」ことを受け
入れることが必要になるでしょう。
※揺れを減衰させる装置もあるようですが、そういったものを
組み込むのも1つかも知れません
日当りのこと等で2階にLDKを配していると思いますが
日中に電車の往来が多い場合は、揺れを感じることも多く
なるでしょう。
この辺りは、家族で認識し合っておくことが重要でしょう。
音と同じく、揺れも慣れの部分がありますが、はじめに想定
していなかったことが起こるとショックを受けることもあり
ます。また、廻りの方にも聞いておくと良いでしょう。
参考になれば幸いです。
八納啓造
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス
家づくり全般で分からないことがありましたらいつでもご相談ください
弊社も線路横にあります。
大阪で設計事務所をしています。
道路脇にお暮らしになった経験で、時間と共に気にならなくなったとの事ですがその気持ちよく判ります。事務所と云う環境のせいもありますが、弊社も線路脇にありながら何等防音対策をしておりませんが、不便を感じた事がありません。
音の感じ方は個人差があってどんな騒音でも気にならない方もおられれば、蛇口のポタポタ音が気になって眠れない方もおられますが、サッシュ本体はデュオで良いかと思います。ガラスは複層ガラスをお勧めします。単板ガラスよりペアになっていた方が断熱効果にも差がでます。
ちなみにですが、断熱材に遮音効果は期待出来ません。吸音効果は大きいですが音を遮ることは難しいです。鉛とかコンクリートとか質量の大きい材料でないと音は止まりませんので、断熱材の厚みは従来通りで構わないので、鉛を貼った石膏ボードを壁下地に使われたら如何でしょうか?
また、隙間や換気扇の開口からも音は侵入します。施工には気密に充分気をつけて、熱交換タイプの換気扇を使用しましょう。
回答専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
志田 茂
建築家
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慣れ・・・はあると思いますが
志田茂建築設計事務所 志田です。
断熱については、線路脇である事とは別なので、しっかりとやってもらってください。
音については、窓でどれだけ遮音できるかにかかると思います。主要幹線道路脇のマンションなどは2重サッシです。なので、可能ならば、2重サッシをやられたほうがいいように思いますが、、、まあ、慣れ というものもありますし、、「そこに住む」のならば、ある程度は、音については寛大でなければなりませんね。
窓を開けていれば、電車が通った時には、まず会話はできないでしょう。また、レールの粉じんの事もありますので、線路側は、あまり窓を開けないほうがいいかもしれませんね。
とは言っても、線路ぞいに住んでいる方はたくさんいらっしゃるわけで、、、可能ならば、ご近所の方に、普段の暮らしや、工夫など聞いて参考にされるといいのではないかと思います。
横山 彰人
建築家
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線路脇の防音対策
文面拝見しました。 音の件ですから心配ですね。
私も西武線はじめ何件か同じような条件で設計しましたが、鉄道や幹線道路の場合、音ばかりの問題ではありません。
注意のポイントは壁構造、基礎、間取りなどの対策が必要です。なぜ基礎かというと電車やトラックの振動に対する対処、壁にしても風圧に対する対処が必要です。
断熱材の問題ではないのです。マンションの場合は鉄筋コンクリートでコンクリートという重い素材と木造の構造とは違いますので、安易に考えないほうがいいでしょう。
間取りも線路側にはできれば押入れやクロゼット、天井までの本棚などを配置した方がいいでしょう。 文面を読む限り、工務店側の線路横という音の配慮が不足しているようです。
経験のある設計の方に、平面を含め相談された方がいいと思いますが。
線路と同レベルにあるのか、下がったところに家が建つのか、詳細が分かりませんがその事によっても対策が変わります。
金額がかかるというよりも配慮の問題だと思います。
設計の方がおられなかったり、分からないところがあればご連絡下さい。
横山彰人
(現在のポイント:1pt)
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