対象:人事労務・組織
私の職業は団体職員講師です。
2002年より心療内科に隔週で通院しています。主症状は耳鳴り・聴覚過敏・低血圧・時々心電図測定エラー(日を改めるときちんと計れる)・肉体疲労・睡眠障害などです。いわゆる気分障害(うつ病)で、私は「擬態うつ」という身体症状を主訴とするものです。
以来、講義がない日には年休をとって生活してきました。
しかし、私の病に関する理解や対応について勤務側は時折信じられない要求や発言をしてきます。
2008年2月に主治医に「自律神経失調症」と書いていただいた診断書を勤務先に提出しました。すると、ただそれだけで「自主的に休職」するよう要求されました。この時はドクターの直談判で休職の話はなかったことになりました。
しかし、業績をあげても褒められることはなく、些細な失敗に対して過剰なまでに叱責を受けるようになりました。当然昇進はありません。
私はどう経営側に是正と適切な勤務条件を要求したらいいでしょうか?
diamantさん ( 岡山県 / 女性 / 36歳 )
回答:1件
本田 和盛
経営コンサルタント
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擬態うつの対応
凄腕社労士 本田和盛です。
「擬態うつ」とは、「うつ病エピソード」にまでは至っていませんが、仕事のストレスなどが原因で、身体面にストレス反応が出ているものです。交感神経と副交感神経のバランスが崩れているので「自律神経失調症」という診断名がついたわけです。
ただ擬態うつから本格的なうつ病になることもあり、企業としては安全配慮義務を果たす上で、留意が必要です。メンタル疾患の場合、企業としては休職してもらうことがとりあえず、リスクを押さえる最善の方法ですので、とりあえず休職してもらい、症状が寛解してから復職してもらうか、休職期間満了で退職してもらうことになります。
ただし、どんな場合でも休職を命じられるかというとそうではなく、今回のようなケースの場合は、休職命令を発令することは難しいです。とりあえず労務提供義務を果たしているようですし、事業の運営に支障が出ているわけでもなさそうですから・・・。
相談者は診断書を会社に提出しているので、何らかの配慮を求めていると思いますが、それがよく見えてきません。おそらく、短時間勤務や残業禁止などの就業上の配慮だと思います。この程度の配慮であれば、会社は応じる必要があると思います。ただし、評価において低評価となっても仕方がありません。ほかの人はフルタイムで残業をしているのですから。
「ほめられない」「叱責される」というのは、人格権の侵害となる程度まで至っておれば問題となりますが、通常の範囲内であれば、「仕方ない」と思って「気にしない」ことです。それよりも早く症状を治して、100%稼働で仕事をすることです。
(現在のポイント:-pt)
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