感情

物事を楽しんだり悲しんだりできず、人を本当に好きになったり信頼できないという事に、自信を失い何とか改善したいとお感じの模様です。感情を持ち合わせていないのでは、とお感じの様子ですが、そう表現すること自体、ある種の感情を持っている証拠なので安心してください。

物事を楽しんだり悲しんだりする感情に関してですが、必ずしも強ければ良いとも限りません。物事に夢中になり喜怒哀楽をよく表わす人もいる一方、淡々として冷静に行動する人もいます。世の中はその両者が存在してバランスをとっているともいえ、どちらが重要か、どちらが幸せかは捉え方によって異なります。

問題はあなたがご自分の現状に不満や不安を持っており、自信を失っているとみられる点です。ここでは無理に感情を持とうとしたり、無理に人を好きになろうとしても却って自信を失うだけです。不自然で慣れない言動や思考パターンを身につけようとしても苦労ばかりが多く、むしろ自分らしさを見失ってしまうのです。

従って感情を豊かにしようとする前に、先ずは「自分らしさ」を再発見することから始めましょう。幼少期から今までで最も自分らしい、最も自然だと感じるのはどのような場面ですか?どのような考え、どのような行動、どのようなコミュニケーションが自分にとって腑に落ちるのでしょうか?

次に自分の持ち味や長所について考えてみましょう。他人にはない、あなた独自の持ち味にはどのようなものがあるでしょうか?例えば早起きが得意、掃除が好き、人の話を良く聴く、風邪をひかない、など。それらをノートに列挙すると効果的です。

さらに様々な事を体験することをお勧めします。楽しむ事や結果を出す事に囚われず、やりたいと思える事を無心に何でも行ないましょう。物事を楽しめない、人を心から信頼できないとすれば、結果を気にし過ぎているからかも知れません。先ずはプロセスそのものを大切にしてみては如何でしょうか。