パニック障害の治療を始め2年目の者です。現在服用しているのはパニック障害用の『ドグマチール』『メイラックス』、アレルギー鼻炎用の『アレジオン』、それと眠れない時のみ睡眠導入用の『デパス』を飲んでます。
本題に入ります。いつから始まったのかは覚えていないのですが、昼間でも耐え切れないほどの眠気に襲われるようになりました。そして昼から夜まで昼寝をしてしまい、いざ寝るべき深夜になっても眠れず…。翌朝、寝不足のまま目を覚まし、また昼間に眠気に襲われる。
ずっとこの繰り返しです。
昼間の耐え切れない昼間は、夜間にどれだけ長い時間寝ても起こります。
これは睡眠障害なのでしょうか?
それともただ単に、眠気の副作用がある薬(パニック障害用+アレルギー鼻炎用)を飲んでいるからでしょうか?
K子さん ( 大阪府 / 女性 / 21歳 )
回答:1件
疾患+薬の影響?薬の変更+生活改善+睡眠環境整備を
日中の耐え難い眠気と夜間の不眠傾向、その結果としてのパフォーマンスの低下は立派な睡眠障害と言えるでしょう。パニック障害はそれ自体が睡眠障害を伴いやすく、またメイラックスやデパスなどの安定剤、睡眠導入剤は皮肉なことに睡眠障害を増悪させる可能性があります。加えてアレルギー鼻炎の薬は副作用として眠気をもたらします。
従って、パニック障害および薬剤投与の双方の影響を受けて睡眠障害が発生していると考えられるため、疾患のコントロールと薬剤の選択を同時に検討しなければなりません。投薬治療を受けている医師には眠気や不眠について相談しましたか?場合により薬剤の変更が必要となるでしょう。
ただパニック障害や睡眠障害に限った事ではありませんが、病気には必ず「原因」というものがあります。薬剤はその症状を抑えるのにはたいへん役立ちますが、原因そのものを除去する訳ではありません。薬剤を増減したり変更するといったアプローチだけでは、根本的な解決にはならないものです。
まずパニック障害を起こすに至った契機として、何か思い当たるものはありませんか?一般的には過度のストレスや過労、過去のトラウマ、環境の急激な変化、栄養バランスの乱れや低体温などが挙げられますが、何か該当するものはないでしょうか。
一例として栄養バランスの乱れについて述べると、糖質の摂り過ぎは反応性低血糖を、ビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足は神経伝達物質の欠乏をそれぞれ招き、神経細胞の不安定性を通してパニック障害や睡眠障害の増悪要因となります。具体的にはこのQ&Aやコラムに頻回に詳述していますので、参考になさって下さい。
睡眠障害に対しては睡眠環境を整えることも大切です。深夜に及ぶテレビやパソコン作業、コーヒーなどカフェイン飲料の多飲は控え、40℃以下の温めの湯にゆったりと浸かり、静かな音楽やラベンダーの香りを用いるなど、夜の過ごし方を工夫しましょう。
回答専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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