対象:住宅設計・構造
現在家の建て替えを検討しています。
76歳の母が膝を煩い、長時間の歩行や僅かな段差に悩んでいる状態で、殆ど外出はしていません。家の中での歩行は短時間なら問題ありませんが、座る、休むのに高めのベッドを利用しているので、見積もりを取った業者の方に「部屋は洋室でなければ」と言われたそうです。
和文化が大好きな母には何とか畳の部屋で過ごさせたいと思うのですが、ベッド周囲だけを「床」仕様にする事は難しいでしょうか。
「バリアフリー」思考が普及してきているだけに段差は配慮してもらえると思いますが、畳の変形は制作やメンテナンスが困難でしょうか。
畳にカーペットも考えましたが、多種のアレルギー、喘息も患っている母は嫌がります。
是非アドヴァイスいただけたらと思います。宜しくお願い致します。
Itoviさん ( 埼玉県 / 女性 / 45歳 )
回答:3件
段差のあるバリアフリー
はじめまして やすらぎ介護福祉設計 斎藤と申します
お年寄りの方の和室に対する愛着心は深いものがありますよね(^^)
段差のないバリアフリーが当たり前と思われる昨今ですが、お母様の膝の状態を考えるとベッドの高さレベルまであげた畳床スペースを設けるのも一つです。
フロアレベルの畳床は立ち座りに膝の負担を伴いますし、将来 車いすの導入を考えた場合好ましくありません。
床の高さを上げた畳床の利点は、ベッドのように腰掛けられることや一部を掘りごたつのように出来ることです。
リウマチを患われた利用者さんへよく使う手法ですが、実際利用されるお母様のご意見をもとに住みよい環境が出来ることをお祈りいたします。
ご参考まで
>こちらは毎日更新中です
介護福祉建築家のブログ<
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
森岡 篤
建築家
-
板にすることも、畳のままでも
Itoviさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
和室が好きな方でも、膝の具合が悪いと、畳に座る-立つ、畳に敷いた布団に寝る-起きるという動作が困難となります。
和室用のイスで、膝に負担をかけずに過ごせ、畳を痛めない家具が販売されています。
寝具は、膝に負担をかけないベッドが必要となります。
和室で、中央に畳とし、周囲をフローリングの床とし、レベルを合わせる(バリアフリー)にすることは、良くやられる方法です。
ベッドの周囲を床にすることは、問題なく可能です。
一般の畳も、畳周囲のサイズを測定して、正確なサイズの畳を製作するもので、もし変形サイズとなっても問題ありません。
それ以前に、普通の畳の和室にベッドを置くことも良くやられています。
ベッドの足が畳に食い込んで、傷むのであれば、足の下に板を敷くことで、防ぐことができます。
何か、他に問題がありますでしょうか。
参考にしていただけたら幸いです。
パルティータ建築工房サイトはこちら
東京都中野区の建築設計事務所 注文住宅/二世帯住宅/リフォーム
住宅の疑問にこたえる、「住宅こたえるね!ット」はこちら
評価・お礼
Itoviさん
お忙しい中即応ありがとうございました。
昨今は家族皆でハウスメーカーに押され気味で弱気になっていました。どこかに方策がある筈だ、一部屋に二つの仕様があっても良い筈だ、と思っていてもそれを言葉や写真にして下さっている処が無く、余計不安になっていました。
アドヴァイス、本当にありがとうございました。
樋口 好伸
建築プロデューサー
-
和室に板間。
Itoviさん、こんにちは!
新年あけましておめでとうございます。
さて、ご相談の件ですが問題なく施工できると思いますよ。
ベットの下だけを板間ににするという事ですよね。
例えて言えば、和室と縁側の関係みたいな物です。
縁側とは敷居を挟んで同じ高さで畳ですよね。
同様に敷居の代わりに見切り材で分ける事で問題なく施工できますので、
工務店さんにお願いしてみてください。
畳のメンテナンスについては一度作れば表替えをする事で対応できます。
現在主流の畳は一番芯になる部分がスタイロフォームという発泡スチロールのような芯材
ですのでへたったり、腐ったりという事も少なく、従来の畳床に比べれば飛躍的に寿命が
延びています。丈夫で軽くて虫のつきにくいものになっていますので
メンテナンスに関してはそんなに心配はいらないと思います。
ただ、どうしても従来の畳でないといけなと、おっしゃる方もいらっしゃいますので、
比較は必要かと思います。その場合でもメンテナンスの回数が多くなるという事だけで
そんなに心配するようなことでもない様に思います。
畳に関して言えば色んな特色を持った色んな種類があります。
ご参考に。。下記サイトご覧いただければと思います。
http://tatami-goods.com/nishi/eco_wash01.html
http://www.tatami1.com/
感謝。
for the children
すべては未来の子どもたちのため。
LIVES FACTORY
higuchi
評価・お礼
Itoviさん
お忙しい中即応ありがとうございました。
心強いアドヴァイス感謝申し上げます。
楽な方が、と安易に済ませたい処ですが、やはり本人が落ち着ける空間を作ってあげたいので参考にさせて頂きます!
本当にありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A