対象:投資相談
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リーマンショックによりリートの基準価額が大幅に下落したため、毎月分配型のリート投資信託を購入しました。配当が目的ですので、一定の配当が持続されれば基準価額が購入価額より下がらなければ問題はありません。投資内容をどこまで詳細に記載してよいものなのか分からないため、この程度にとどめておきます。
そこで質問ですが、私が購入したリートが、たこ配であるかのごとく書かれている投稿をインターネット上で見かけます。たこ配が禁止されているにもかかわらず、この様な投資信託が存在するのでしょうか。特別分配金=たこ配ではないと解釈しておりますが、運用報告には特別分配の記載が見当たりませんでした。現在インカム、キャピタル両方で益が出ており、従いまして私の場合現在までは普通分配金のみという事になりますが、報告書では積み立て準備金がある時期から−と記載されています。心配になり今後継続すべきかどうかを悩んでいます。
もし仮にたこ配が現実問題として存在した場合、分配積み立て準備金がコンスタントに準備されているファンドを選択の拠り所とするのは間違っていますでしょうか。
一度株式投資で失敗しているため、ぜひともご教授いただきたく、お願い致します。
ソーカルさん ( 東京都 / 男性 / 47歳 )
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分配金と基準価額をセットで考える
ソーカル様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご相談の件、毎月分配型投信は、基本的に、取り崩しながら運用していると理解した方がよろしいかと思われます。
毎月分配型投信は、観察していますと、基準価額がどんどん下がっていたとしても、ほぼ必ず毎月一定額の分配金を出していますので、個人的には、実績分配という考え方とは、少し違うのではないかと思っています。
もし実績分配という考え方なら、分配金が100円の月があったり、0円の月があったりするはずですし、例えば、59円のような、中途半端な数字になることもあるでしょう。
おそらく、分配金を老後の年金代わりに使用したいというニーズに応えるため、毎月一定額の分配金を払い出すコンセプトになっているのだと思います。
実際、毎月分配型投信を“打ち出の小槌”のように誤解されている方も多いのですが、分配金を払い出すことによって、基準価額が下がっていくのであれば、やはりこれは取り崩しです。
ですので、このタイプの投信をお持ちになる場合は、分配金と基準価額をセットにして、運用成績を評価するべきでしょう。
ちなみに、特別分配金というのは、課税上の取り扱いで、同じ月の分配金でも、特別分配金になる方と普通分配金になる方がいます。購入時期の違いによります。ですので、運用報告書に記載されるものではありません。
毎月分配型でも、「再投資コース」というのがありますので、一度調べてみてはいかがでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
毎月分配型のファンドの問題点
「リーマンショックによりリートの基準価額が大幅に下落したため、毎月分配型のリート投資信託を購入しました。」という事なので現在ソーカル様がインカムゲインもキャピタルゲインも得られているのは当然かと思います。
一番安い所で買われて投資タイミングの選択が上手かったということです。
その為、その時に投資していればどんな商品でも+になっていますので、リート単体の商品やETF、その他のシンプルな金融商品との比較をされる必要があります。特に買われた商品が良かったかどうかは検証が必要です。
私は同様な商品の組成を証券会社時代に依頼されてしていた事があるので分かりますが、毎月分配型ファンドは正直投資家を子供扱いした商品と言っても良いです。
また、毎月分配型ファンドは海外ではほとんど皆無と言っていいほど存在しない商品で、日本の金融市場がガラパゴス化している事を表す一つの現象です。
本来毎月分配する様に短期で収益が上がらない投資案件でも、毎月分配しなければならない訳で、売る為に「消費者」に媚びている商品です。
「消費者」のニーズである「年金の代替となるキャッシュフローがあるといいな」という声をキャッチしたのは良いとしてもそれ以外は投資という観点では非効率極まりないです。
毎月分配にする事で以下の様な間接コストが掛っています。
1.振込コスト
2.事務コスト(人件費)
3.書類作成コスト(email等での開示を含む)
4.外貨商品であれば為替交換コスト
5.外国送金コスト
6.信託報酬等も通常より煩雑になる為割高
実は投資の為に回っていると思ったお金の多くが事務コスト等に消える毎月分配型ファンドは「実情を知らない人で無いと買えない」商品です。
回答専門家
- 向井 啓和
- (東京都 / 不動産業)
- みなとアセットマネジメント株式会社
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ
東京圏の資産価値が下がりにくい高収益物件の一棟買いなら弊社にお任せください。資金計画から損害保険まで一貫した不動産投資アドバイスを行います。また、金融機関出身の向井啓和の経験を活かし銀行からの投資用ローン融資提供します。フルローン相談
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
-
毎月分配型投信について
ソーカル 様
初めまして、ライフプランの実現と資産運用をサポートするオフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
投資信託の場合、分配金が支払われる際に、定額の分配金を払いだすタイプは、禁じられておりません。株式とは異なります。
たこ配になるのは、投資家が購入した元本に対して、分配金が払い出された際に、その基準価格が元本よりも低くなった場合で、当該分配金は投資した資金が返還されたことになりますので、特別分配金として税金が掛かりません。
ソーカル様が購入した際の基準価格との差で、キャピタルゲインが得られている間は元本を取り崩していることにはなりません。あくまで投資家の購入価格と分配金の関係です。
リートへの投資目的は、通常はキャピタルゲインを狙うのではなく、債券と同様に考え、不動産収入から得る配当=インカムゲインを目的とするものと考えています。この場合に比較対象は国債に対して、どれだけ上回るかとリスクとの関係です。
私はリスクが大きいので、プレミアム3%以上は必要ではないかと考えております。
もし、当該リート投信がご心配であれば、J-REIT指数に連動するインデックスファンドで上場している上場投信にされては如何でしょう。
この場合は、各REITの基準価格の推移に連動するようにバケットで投信を組成しておりますので、倒産ということはありませんし、保有する各リートから得る分配金は、経費を引いた後に配当されます。(扱いが少ない場合には償還されるリスクは在ります)
従いまして分配金は一定の金額にはなりませんが、信託報酬等のコストが安く、より効率的な商品と考えております。
又は、ご自分で決算月が異なる6本以上のリートを購入して、組みますと毎月分配型の投信と同じ効果が得られます。
補足
なお、通常毎月分配型の投資信託は、税の繰延べ効果が得られず、また当該投信内での売買手数料や分配のための費用も掛かり、信託報酬(コスト)が高めになります。その為私もお勧めしておりません。
小林 治行
ファイナンシャルプランナー
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たこ配はありません
ソーカルさん、今日は。CFPの小林治行です。
そのREIT投信は今年お買いになったものでしょうか?
とすると確かに分配も普通分配で、基準価格も購入時より高くなっているのでしょう。基準価格が購入時より下がると税金のかからない特別分配になります。利潤が出ていないから自分の元本からお金が戻っているだけですから。
REITの特徴として、収益は分配するという規則があります。一般会社なら剰余金として内部留保しておきますが、REITは収入-経費=分配。10%の内部留保は認められていますが、日本の会社はほぼ100%近く分配に回しているようです。そこがREITの高配当の魅力でもあります。
お持ちのREITが住宅系か商業系か、又ビル賃貸系かによって差は出るでしょう。
又グローバルであれば、各国の政策金利も影響してきます。
REITは世界的に新しい投資分野ですので、監査は厳しくされています。
たこ配という言うと不正のことですが、そうしたことはありません。
しかし私見ですが、REIT市場は今後数年は晴れ間が見えてこないと思います。米国の不動産市況も当面(10年という意見もあります。)向上は望めないと見ますし、日本は人口減からして土地需要に緩みが出てきつつあると私は見ているのです。
REIT投信は今後見通しは明るいとは言えないと見ますが、他の投信も株式系や債券系でも経済不振の影響で似たり寄ったりでしょう。
大切なことは投資信託は長い目で見ることです。その点、株式と違います。投信は謂わばプロに運用を依頼しているものと思うことが必要です。
そして10年とかの長い目でみてくると、資本主義の論理で経済発展と共に動いて行きます。
貴方のすべきことは、基準価格を毎日見ることではありません。月に1度程度で十分です。
それとは別な計画を進めて下さい。
小林のHP:[[http://kobayashi-am.jp/]]
ソーカルさん
投資信託におけるたこ配の定義
2009/12/27 13:49たこ配は無いとの回答を頂き安心しました。ありがとうございます。
<投資スタンスに関して>
インカムゲインを目的に投資しております。これは個人の住宅ローンとの絡みで、10年程度のスパンで投資を考えております。簡単に申し上げると、ローンの返済額+借り入れ金の普通預金の総利息(みなし利息)に対して、信託解約時の基準価額(元本)+総配当が、ある程度上回る様に投資先を選択しております。ただし、住宅ローンの返済は毎月行わなければならないため、毎月決済型の信託が必要になります。従って、この見込みが崩れかけたら解約することになりますが、この目的が達成されるのであれば、効率や税制面に関して問題にはしません。
現在リートの他に、債券信託や株式信託等に分散投資しております。その中で、配当が一番魅力だったのがリートであり、比重を高めに設定していますが、その配当利率の高さゆえ、急な解散等を心配しておりました。
<たこ配に関して>
たこ配=粉飾による分配と定義します。
収益調整金は、追加設定の払い込み元本の一部を配当金の原資にまわされると説明されていますが、そのため一般的にこれをたこ配と呼ばれているのでしたら問題はありません。また特別分配金が償還であることは知っていますが、これをたこ配と呼ぶのでしたら、これも問題はありません。
これらの原資が負債として処理されている訳ですから、ある意味取り崩していると言えるでしょうが、それは基準価額に反映するので、我々でもある程度分かります。
ただ、収益調整金が積みがっているうちは分配原資があるので安心しているのですが、会社経営におけるたこ配とは粉飾決算であり、これらの分配原資が粉飾だとすれば何を信じてよいのかと心配になり質問させて頂きました。
もし投資スタンスやたこ配に関する記述が間違っていましたら、再度ご教授いただければ幸いと存じます。
ソーカルさん (東京都/47歳/男性)
(現在のポイント:-pt)
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