対象:一般歯科・歯の治療
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前歯2本にオールセラミッククラウンが入っています。
最近、ちょっと気になることがありまして、専門家の方のアドバイスを頂きたく思います。よろしくお願いします。
1本は神経の処置がしてある歯でコアが入っています。もう1本は神経が残っていて自分の歯が土台になっています。
?この神経を残して自分の歯を土台にして被せている場合、どの位まで削ってあるのでしょうか?元々の歯の2分の1程度、3分の1程度など…。
?神経を残しておくと後々トラブルが起こって神経を処置しなくてはいけないことがあるそうですが、それは「○年経てば大丈夫」といったことはなく、10年20年経ってからそういったトラブルが起こることがあり得るということですか?ケアをきちんとしていても起こり得ますか?
?クラウンは歯茎との境目が出てくる10年程経つと交換される方が多いようですが、20年や30年経ってもそれほど境目が気にならず交換されない場合もありますか?
?よく、クラウンがとれたと聞きますが、そんなに簡単に取れるものですか?接着剤も年月と共に接着力が弱くなってくるのでしょうか?
?歯科医師さんにとって、クラウンを除去(交換時)するのは大変なことですか?きれいにクラウンのみを除去できるものなのですか?
?マウスピース矯正を考えています。矯正はクラウンの歯の寿命に影響しますか?
質問が多くなってしまいましたが、よろしくお願い致します。
補足
2009/12/01 22:34先生方、ご丁寧な回答を頂き本当にありがとうございます。
少し肩の荷が下りました。大変感謝しております。
最後に補足2点、お願いできますでしょうか。
・先生がおっしゃっているように「後から神経が死んでしまう場合がある」というのは、神経が死ぬときは痛み等が出ますよね?知らない間に神経が死んでいた!なんてことはありませんよね?
・質問で、マウスピース矯正について尋ねていましたが通常の矯正も視野に入れて検討していました。
通常の矯正では一旦、仮歯に置き換えての矯正になると説明を受けました。
そうなると、今のクラウンを除去して(その際にコアや元の歯も少なからず削れて小さくなると想定しています。)仮歯をつけてさらにまた矯正が終了した時点で新しいクラウンを入れるとなると、歯や歯根に相当ダメージがかかるような気がします。
それでなくても成人矯正は歯茎の退縮や歯根吸収などデメリットもいろいろあると知り、矯正を躊躇している状況です。
私の希望は差し歯(の土台となっている歯や歯根)をできるだけ長く持たせたいというのが最優先です。将来、差し歯もできない状態になるのを一番避けたいのですが…。(特に前歯のことなので)
先生方からすると、私のような場合は正直、矯正はオススメではありませんか?
諦めた方が賢明でしょうか?
今の状態・・・上顎前突で下顎は叢生ですので咬み合わすと下の歯が上のクラウンの根元付近にわずかにあたるかあたらないか…といった感じです。
このまま放っておくとますます出っ歯になるのかという心配もあります。
ふぅみさん ( 滋賀県 / 女性 / 25歳 )
回答:5件
Re:オールセラミッククラウンについ教えてください。
(回答)
オールセラミッククラウンで神経を残して自分の歯を土台にして被せている場合は表面の
エナメル質を少し残した量(約1.0mm程)まで削ります。
一般に生活歯を削る場合には、神経が刺激されて炎症をおこして、疼痛が起こるために神経を抜かなければならない場合もあります。この症状は比較的早い時期に起こりますが、ケアをきちんとしていても、長期間経てから起こる可能性はあります。
咬合の状態が安定し、クラウンと歯茎との境目が出て来ない様であれば、特に交換する必要はないでしょう。クラウンが外れる場合は、接着剤の問題より、噛み合わせやクラウンの適合性に問題があると考えられます。クラウンを除去(交換時)するのは大変ですが、きれいにクラウンのみを除去する事は出来ます。クラウンの歯に矯正治療(マウスピース矯正)を行う場合は、歯に対して矯正力という、それなりに大きな力をかけることになるため、適合性の不良なクラウンや維持の弱い差し歯などが影響を受ける可能性があります。
特に、歯の位置が変化するため、クラウンと歯茎との境目が露出することになり、審美的な問題を起こすことは、よく見られると思われます。これらの事により、クラウンの再生が必要になったり、結果的にクラウンの歯の寿命が短くなることはあると言えるでしょう。
オールセラミッククラウン
http://www.aoyama.or.jp/depa.htm
http://www.aoyama.or.jp/crown.htm
マウスピース矯正
http://www.aoyama.or.jp/mouth.htm
矯正歯科、歯列矯正の青山審美会歯科矯正
舌側矯正のサイト
回答専門家
- 小谷田 仁
- (東京都 / 歯科医師)
- 医療法人社団審美会 青山審美会歯科矯正クリニック
約30年の実績による舌側矯正と審美矯正。質の高い治療に努めます
東京都渋谷区にある、矯正歯科・審美歯科・歯列矯正の専門医です。 特に舌側矯正(裏側矯正)に関しては、開業医としては日本で初めて全面的に臨床に取り入れ症例数4400件以上(1980年1月~2011年1月)を超えています。確かな技術と安心の提供に努めています。
オールセラミックスクラウンについて
こんにちは。ご質問にお答えいたします。
1.オールセラミックスクラウンは、セラミックの厚みを確保する必要があるため、一般的なメタルボンドと呼ばれる差し歯よりも削る量は多くなります。歯の根元付近で約1mm、かみ合わせの部分で1.5mmです。ただし削る部分はエナメル質〜象牙質の一部で、歯の全体から見ますとそんなに多くはありません。エナメル質を取ってセラミックに置き換えると考えてください。
2.神経を残した場合、後で神経が死んでしまう場合があります。これは通常は数年の間に症状が現れますので、10年以上問題がなければ大丈夫でしょう。ご心配であればレントゲン検査によって根に炎症を起こしているかどうかはわかります。またこれはケアでは防ぐことができません。以前は差し歯にする際にはすべて神経を取っていましたが、現在はなるべく神経を残すようになってきています。
3.10年たったらやり直さなければならないことはありません。ティースアートにいらっしゃっている方も10年以上たって根元の境目が見えていない場合もあります。もし見えてきてもその部分のみを補修したり、歯茎を上げて隠す方法もあります。
4.残念ながら接着剤は経年的に劣化してきます。しかし最近の接着剤は性能がよく、簡単にはとれませんが、かみ合わせなどによっては外れてしまう場合もあります。
5.オールセラミックスの場合、歯にかなり強固に接着していますので、簡単に外すことはできません。通常はクラウンを削ってはずしていきます。しかし丁寧に外していけば、下の歯をほとんど傷つけることなくはずすことは可能です。
6.ほかの先生がおっしゃっているように、矯正後は歯が移動するため、クラウンのやり直しが必要になってくる可能性があります。
セラミックについてはこちらもご参照ください。
ティースアートのセラミック治療
回答専門家
- Dr.TSUBAKI
- (東京都 / 歯科医師)
- ティースアート ティースアート代表
米国の最先端ホワイトニングを日々研究、提供しています
日本で最初のホワイトニングサロンを銀座にオープンさせて以来、講演活動などを通して国内のホワイトニングを牽引しています。常に新しい技術を習得することを心がけており、年2回アメリカの審美学会に出席、日本人の歯を白くすることに貢献しています。
晝間 康明
歯科医師
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マウスピース矯正について
こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
私は矯正歯科専門となりますので最後の質問であるマウスピース矯正についてのみ回答させて頂きます.
マウスピース矯正や通常の矯正では歯を動かす際に,歯と歯肉の境目(歯頸部)に変化が起き,この変化はある程度予測可能であるものの0.1ミリ単位の変化は予想できません.
したがって,オールセラミックスなどのかぶせものを装着した状態で矯正治療を行なうと矯正治療後にかぶせものと歯肉の間の境目が大きくなる事がよくあります.
また,歯並びが悪い状態で入れたかぶせものと,歯並びが良くなった状態のかぶせものではサイズが異なる事も少なくありません.
したがって,矯正治療中は仮のかぶせもので対応し,矯正治療後に最終的なかぶせものを装着した方が審美性も高く精度の高いものが装着可能です.
質問者さんは現在既にオールセラミッククラウンが入っているようなので,そのまま矯正治療を開始し,矯正治療後にクラウンと歯肉の間に境目が現われてきたりサイズが合わなくなる場合には,再度クラウンを作り直す必要があるでしょう.
矯正治療を開始する前に,その様な処置が必要となる可能性はどのくらいか,処置を行なう際にはどのくらい費用がかかるか等も説明を受けてから治療に入る事をお勧めします.この様な説明を受けずに矯正治療を開始し治療後にトラブルになっている方からの相談が絶えませんので,治療の方針説明を充分に受け,その内容をできるだけ文書で呈示してもらい保管しておく事をお勧めします.
補足となりますが,マウスピース矯正は歯の移動の精度が低く,適応できる症例も限られているので十分御検討の上治療方針を選択するようにして下さい.
以上,参考になれば幸いです.
http://www.hiruma.or.jp/
藤田 博紀
歯科医師
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アトラスタワー歯科の藤田です。
前歯2本にオールセラミックが入っているとのことですね。
さて、ご質問に対するお答えですが、
1、上顎前歯で神経を残してセラミックが被せてある場合、全周を2〜3ミリ削って作製してある と思われます。
2、神経を残して形成した場合の“しみる”等のトラブルは歯型をとってからSETまでの期間と SETしてから一カ月以内位に最もおこりやすいので、今現在SETしてから日にちが経って いて問題無いのであれば神経のトラブルは可能性としてはかなり低いと思われます。
ただ、辺縁部分に隙間が開いていたりして、そこから虫歯が進行した場合には神経を将来的に
取らなければならなくなることも稀にあります。
3、セラミックを被せた場合、歯肉が下がってしまうと接合ラインが見えて気になるものですが
これはブラッシングをしっかり行って頂ければかなり、防げますのでブラッシングをしっかり
行うようにして下さい。
4、オールセラミッククラウンはメタルボンド等に比べて破折しやすいので割れたりすると年数が 経って無くても脱落してしまう場合が時々あります。
5、オールセラミックを外す場合、ファイバーコアというセラミックの白い土台が入っている場合 には非常に困難ですが金属の土台や自分の歯に被せてある場合は簡単に外せます。
6、マウスピース矯正で歯を動かすと辺縁ラインが変化し接合部分が見えてしまう場合がございま すので注意が必要です。
金田 竜典
歯科医師
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質問にお答えします。
こんにちわ、ふぅみさん。歯科医師の金田竜典です。
質問にお答えします。
1.恐らくセラミックの厚み分なので1.5〜2mm位です。
2.ケアはきちんとしていればおそらく問題はないでしょう。
3.もちろんあります。
4.接着力よりも噛み締め、くいしばり、歯ぎしり等の咬合力が問題になります。
5.もちろんできます。
6.あまり関係ありません。
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