体に優しい床材は？

伊吹 様

はじめまして、インセンス斉藤と申します。

ご質問の床材の件ですが、無垢材の場合は一般的なフローリングと違い接着剤を使っていない物が多いので安心ではあると思います。
志田さんのおっしゃるように、そのほかの素材(下地材も)も含めて考える必要があります。
最近の建材は、「住宅部品表示ガイドライン」に基づいて『F☆････』という低ホルムアルデヒド仕様マークが付いているので参考にされると良いでしょう。
換気の面でも24時間換気を行うことで効果があります。

クロスの糊などは、工事後は臭いが残りますが数日換気良くすることで大体はぬけるようです(個人差があるので敏感な方は感じることもあります)。

基本的にはなるべく化学物質を含まない物を使わないということですが、素材によっては有害な物質を吸着･無害化するものもあります。
漆喰や珪藻土は、調湿機能がありダニやカビを抑え、消臭効果や有害物質の分解する性質を持つ物もあります。

床材だけでなく全体を考えることが大切ですので、住宅メーカーの担当者に相談してみては如何でしょうか。

床材を考えると、一般的なフローリングは表面に塗装の膜を作って保護しているので、メンテナンスは簡単です。最近は塗装が良くなり抗菌の物や傷つきにくい物、ワックス不要の物もあります。
一方、無垢のフローリングに自然塗料は定期的なメンテナンスが必要ですが、時間の経過と共に味わいが出て愛着の湧く物です。
一度、素足で両方の感触を試してみては如何ですか。

無垢材ということですと、暖かみがあり柔らかい杉やパインか、堅い広葉樹からの選択になると思います。
スタイリッシュなイメージなら･･･白なら北欧風でパイン材に白のオイル塗装。ダークブラウンならウォールナットがイメージに合うように思います。

ご質問の的確な答えになっていませんが、何か参考になることあれば幸いです。

志田茂建築設計事務所 志田です。

アレルギーの症状があり、その事で家をご心配になる場合、床材だけでなく、壁・天井の仕上げはもちろん、家具やカーテンなど、すべてのものに注意してみてください。
仕上げ材、および、建具などメーカーの建材は、サンプルをとりよせ、匂いを嗅いだり、しばらくそばに置いてみたりして、ご自身の反応を確認してください。

床の無垢材は、工業製品でない分 安心 ではありますが、使う木によって、なにか反応がでるかもしれません。どれがいいとは言えませんので、気になるもののサンプルを取り寄せて確認してください。

木以外には、コルクタイル も自然材 です。

木にしてもコルクにしても、素地のままでは、汚れ安いので、表面にワックスやオイルを塗ります。それらも自然塗料がありますので、それをお勧めします。

木は、凹みや傷はつきやすいと言えば、そうなのですが、それは、自然材であるが故なので、許容範囲かどうかは、どこかで確認していただかなければなりません。私は、それでもお勧めしますが。。広葉樹(カエデ、ナラ、タモ、チェリーetc)の方が、木が固いので傷は多少つきにくくなります。

大理石、または、タイルなどは、材自体の問題はありませんが、冬の冷たさの問題があります。暖房を考えないといけません。また、予算の問題もあります。

どの材料を使うにしても、メリットデメリットあります。材だけでなく、接着剤も問題です。大変ですが、ひとつひとつ確認してみてください。

材料とともに、換気も大切です。風の通りも十分考慮してください。