対象:労働問題・仕事の法律
家庭の事情の為、仕事を退職することになりました。
8月下旬に上司に退職の意思を告げましたがなかなか退職届を書かせてもらえず、(専用のフォーマットがあり上司が用意しないと記入できません)先日やっと退職届を提出。
それも遅くなってしまったから今日中に、とのことで休日出向き記入しました。
ところがその退職届をまだ本部に送ってないからという理由で退職日程を変更しろと言われ、大変戸惑っています。
8月下旬に退職の話をしたにもかかわらず9月末になっても面接をせず、いい人がいないからという理由で退職させてもらえません。
もし辞めたいなら自分で後任を探せ、見つけられないまま辞めるなんて社会人として失格だと言われ、ストレスで体調も崩してしまいました。
どうしたらよいかわからずとても困っています。
どうかアドバイスお願いします。
イチゴ-444さん ( 福島県 / 女性 / 33歳 )
回答:1件
本田 和盛
経営コンサルタント
-
退職の予告期間
凄腕社労士 本田和盛です。
期間の定めのない労働契約において、労働者が一方的に退職をする場合は、一定の予告期間を置けば、会社の承諾不要で「いつでも」退職することができます。
この解約自由の原則(民法627条1項)は、労働者が事業主に不当に身分拘束されないようにとの考慮から設けられたものです。
予告期間は月給制の場合は、「当月の前半に、次月以降に対して解約の意思表示を行うことができる」とされていますから、9月から辞めたければ、8月の15日までに退職を申し出る必要があります。
予告期間を守って退職を申し出た場合は、その予告期間が終了するのと同時に、退職の効果が発生します。
退職の意思表示は、退職届などの書面による必要はなく、口頭やメールでも可能です。
すでに相談者は予告期間を終了しているので、本来なら退職の効果が発生しています。退職時に後任を見つける義務もありません。人事に電話して、事情を話し、相談者の希望する日を指定して、さっさと退職してください。
「もし辞めたいなら自分で後任を探せ、見つけられないまま辞めるなんて社会人として失格だ」という上司の発言は、「退職の自由を制限して、辞めさせないのは社会人として失格だ」と言い返してやればいいと思います。こんなことで体調を悪化させる必要は全くありません。
評価・お礼
イチゴ-444さん
とても勇気がもらえました。
ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング