呼んでもこない

呼び戻しができない犬を放すことは辞めてください。
犬の安全が確保できません。犬が嫌いな人にとっては、とても迷惑な行動でもあります。いずれも事故の元です。

そもそも、呼びもどしの問題以前に、山登りで犬を自由に放していいものなのでしょうか？

もちろん、その山がご自身の持ち物であるのなら問題ないかもしれません。しかし、そうでないのであれば、私はマナー違反（場合によっては法律や条令を置かしているかも知れません）と考えます。

その山に登っている人がみんな犬好きとは限りません。
嫌いな犬に遭遇し、びっくりし足を踏み外し、ケガを負うかも知れません。

最近は自然の生態系にも影響があると言うことで、ペットの連れ込みを禁止している自然公園もあります。

過去何回か行った金峰山近くのトレッキングコースは数年前から犬連れで入れなくなりました。禁止になった原因はノーリードによる事故だそうです。

呼び戻しのトレーニングをなさることよりも、リードを着けて山に登ることをなさることです。

ぜひそうして下さい。

ちなみに、なぜ呼んでも来ないかは、「出来そうなことを積み重ねトレーニングし、それが確実にできるようになったら、難易度を少し上げる。その繰り返しで目標までレベルアップしてゆく」。トレーニングとはそうしてなされるものです。それが出来ていないだけです。

山登りだって同じでしょう。少しずつ登る山の難易度を引き上げてゆく。いきなりエベレストは登らないでしょう。

家での呼び戻しは高尾山レベル、小屋や山頂に近づいた時の呼び戻しはエベレストレベル、難易度が違いすぎる。そう言うことです。

私も、呼び戻しができない状態で犬を外でフリーにすることには反対です。
車などが通らない場所でも、事故にあう危険性（もしくは事故を引き起こす危険性）がありますので、わんちゃんのためにも止めましょう。

では、呼び戻しをどうやって教えるのか？
まずは、家の中で完璧に呼び戻せるように練習をしてください。
屋外での呼び戻しは誘惑が多いため、当然家の中よりも難しくなります。
具体的には、家の中で犬を呼び寄せる習慣をつけて下さい。
例えば、「可愛がりたいと思ったら自分が行くのではなく犬を自分の方に呼ぶ」、「犬が何かに夢中になっている時にわざと呼んでこさせる」などしてください。

もし呼んでも来なければ、おやつを使ったりおもちゃを使ったりしても構いません。
要は、呼んですぐ来なくても諦めずにどんな手段を使ってでも呼び寄せることです。

家でできるようになったら、庭など囲われた場所で同じように練習し、そのような場所がなければロングリードを使って公園などで練習してください。

呼び戻しは練習すれば出来るようになりますので、根気強くやってみてください。